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わかりやすいIT用語解説 [環境経営編]

第1回 環境経営とは

「環境経営」がいわれ始めたのは、1997年頃からです。従来の利潤追求型の経営に、「環境」という新たな側面を考慮している経営概念です。

2000年には「循環型社会形成推進基本法」が制定され、これに基づいて2003年に環境省が「循環型社会形成推進基本計画」を策定しました。この中で、「環境報告書の作成・公表率」と「環境会計の実施率」をもって環境経営の進捗度を測るとしています。

平成17年度の環境報告書の公表率は上場企業で47%(16年度45%)、非上場企業で25%(同21%)。また、環境会計の実施率は上場企業で38%(同37%)、非上場企業で23%(同21%)となっています。
(環境省「循環型社会形成推進基本計画の進捗状況の第3回点検結果について(平成19年3月)」から)

循環型社会を形成するための法体系
(環境省「循環型社会への新たな挑戦~第2次循環型社会形成推進基本計画がはじまりました~(パンフレット)」から)

環境経営は、組織が環境関連活動費として計上した会計情報を環境コストとして把握し、広く一般に公表していく活動です。
環境コストは、

  1. マイナス面のコスト(環境汚染を引き起こし、この対応に要した費用)
  2. 維持コスト(マネジメントシステムの運営など、組織の環境関連活動を維持する目的のコスト)
  3. プラス面のコスト(環境保護に対して積極的に貢献するために支出する経費)

に分類されます。

環境経営へ取り組むメリットは、

  1. 事業に直接かかわる分野で、省資源・省エネルギー・廃棄物削減に取り組み、その状況に関する情報を社会に報告することで、社会的信頼を得、事業における生産性を向上させることが期待できる
  2. 環境マネジメントシステムを組織内に構成することによって、環境への取り組みをより効率的に推進することができるとともに、組織の無理や無駄の排除や目標管理の徹底などが図れる
  3. 環境問題に関する消費者の関心も高まり、今後、環境配慮を取引の条件の1つとするという期待がある

などが考えられます。

中小企業診断士 安田 和実
[2009年4月24日 掲載]


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