ユビキタスとクルマ(2)-クルマとネットワーク-
クルマ社会に求められているものは、交通事故や渋滞などの交通問題を解決し、快適で安全なドライブができることであり、輸送効率の大幅な効率化や、環境への負荷を軽減することです。
国をあげてITS(Intelligent Transport System 高度道路交通システム)の構築が図られていますが、まさしくこのITSの実現こそがクルマ社会のユビキタスといっても過言ではないと思われます。
国土交通省ではITSを9つの分野に分け2015年までに実現すべく、自動車、電機、通信業界などを巻き込んで、取り組んでいます(実現された分野もあります)。
9つの分野は以下のとおりです。(開発分野とサービス内容)
- ナビゲーションシステムの高度化
- 交通情報の提供
- 目的地情報の提供
- 自動料金収受システム
- 自動料金収受
- 安全運転の支援
- 走行環境情報の提供
- 危険警告
- 運転補助
- 自動運転
- 交通管理の最適化
- 交通流の最適化
- 交通事故時の交通情報の提供
- 道路管理の効率化
- 維持管理業務の効率化
- 特殊車輌等の管理
- 通行規制情報の提供
- 公共交通の支援
- 公共交通利用情報の提供
- 公共交通の運行・運行管理支援
- 商用車の効率化
- 商用車の運行管理支援
- 商用車の連続自動運転
- 歩行者等の支援
- 経路案内
- 危険防止
- 緊急車輌の運行支援
- 緊急時自動通報
- 緊急車輌経路誘導、救援活動支援
これら9つの分野の中で既に実現されている技術としてVICS(Vehicle Information and Communication System (1)の分野:車が道路から渋滞情報や駐車場の情報をリアルタイムに収集できます。)とETC(Electronic Toll Collection System(2)の分野:高速道路の料金所で自動的に料金を払うシステム)があります。
また、一部実現されている技術としてSSVS(Super Smart Vehicle System (3)の分野:車と車が接近しすぎると自動的に後の車にブレーキがかかる技術)があります。
今後、実現される技術としては、クルマ同士の情報交換という形でクルマのネットワークが形成され、協調して動作するというSVN(Smart Vehicle Network)です。クルマの位置、速度、加速度情報などの情報を送受信して、ドライブの安全を保つものとなります。
ITSの実現により、人間とクルマ、クルマとクルマの関係がより安全に保たれ、効率化が図られたクルマ社会が実現されると思われます。
経営コンサルタント 井畑 功
[2003年6月13日 掲載]
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