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地域資源の有効活用が企業を救う

第2回「地域資源の活用パターン」

パターン化の意義

第4回以降で、地域資源がどのように活用されているかについて事例を用いて具体的に説明します。まず、それに先立って、活用の仕方をパターン化しておくこと(パターン化)、並びに活用の取り組みを進める際に考慮すべきポイント(活用の留意点)を整理しておくことがそれぞれ重要と考えます。

何故ならば、いずれの「パターン」に該当するのか、どのような「活用の留意点」を踏まえて取り組みを進めたのか、というそれぞれの視点から説明することによって、各事例が理解しやすくなる、自ら活用する場合の取り組みの枠組みが明らかになるといったメリットを得られる可能性が高くなると思われるためです。
これらのうち、今回(第2回)は「パターン化」について説明します。

活用のパターン

地域特有の「素材」や「技術」が地域資源であることを第1回で説明しましたが、これらの活用の仕方について、どのようにパターン化できるでしょうか。筆者が様々な事例を整理した限りでは、次の3パターンのいずれか、あるいは複数パターンの組み合わせにより、顧客ニーズへの適合度向上や新たな顧客提供価値の創出を果たしていると想定します。

<1>高付加価値化:

地域資源を活用することにより、これまでと同様の製品やサービス(以下「製品等」と表記)分野において、より付加価値の高い製品等を創出します。

<2>新分野進出:

地域資源を活用することにより、これまで未経験の分野に対して、新たな製品等を投入します。

<3>利用促進:

製品等の知名度を向上する、あるいは顧客と事業者間のアクセスを改善することにより、製品等の利用を促進します。

パターンによる分類例

第4回以降で詳細に説明しますが、理解を深めるために3種類のパターンへの分類について一例を挙げます。

「地域出身の工業デザイナーを中心に、当該地域に特有の鋳物・木工・繊維等の技能者が参画し、研究会を立ち上げてデザイン・品質を高度化した製品開発、並びにブランド化を行った山形カロッツェリア研究会の事例」 は、デザイン・品質面の「<1>高付加価値化」、それぞれの技能者にとっての「<2>新分野進出」、ブランド化による「<3>利用促進」のいずれのパターンにも当てはまる複合ケースと言えます。

他の事例でも複合ケースが存在し、また、いずれの事例も例外なく「活用の留意点」を織り込んで進めています。

次回(第3回)は「活用の留意点」について説明します。

中小企業診断士 島田 豊慈
[2008年5月29日 掲載]


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