お役立て資産運用(1)預金商品の知識とアドバイスポイント
(1)金融機関と預金商品の特徴
金融商品には「貯蓄型」と「投資型」があり、「貯蓄型」は更に1.預貯金等、2.債券、3.ファンドの3つに分けられます。今回は、この預貯金等について紹介していきます。
預貯金等の商品を、取扱い金融機関別に分類すると次のとおりです。
| 銀行 | : | 当座預金、普通預金、貯蓄預金、通知預金、期日指定定期、スーパー定期、大口定期、変動金利定期、譲渡性預金、外貨預金など |
| 長期信用金庫 | : | 割引金融債、利付金融債、ワイドなど |
| 信託銀行 | : | 金銭信託、貸付信託、ビッグ、ヒット、スーパーヒット、マイルートなど |
| 郵便局 | : | 通常預金、通常貯蓄預金、定額貯金、ニュー定期、積立貯金、教育積立貯金、住宅積立貯金など |
| 協同組織系(注) | : | 銀行預金と基本的に同じ。定期積金が特徴的商品。 (注)信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、漁業協同組合など |
(2)選択基準のポイント
ポートフォリオに預貯金を組み込むときに、選択の基準となるのは、次の点です。
- 利率(利回り)
- 固定金利か変動金利か
- 期間
- 元本保証の有無
- 中途解約の取扱い
- マル優の対象か否か
- 預金保険の対象か否か
(3)近年の動向・傾向
長引く(超)低金利に耐えられず、個人の金融資産は金利の高い外国や株式市場へと流出しています。このような背景のもとに利用者のニーズを反映した新型預金が続々と登場しています。
- 定額貯金民間版等の新商品
先々、金利が上昇局面を迎えた時に有利な金融商品への預け換えがし易いように、払い出しの自由度を高めた定期預金や、金利の状況を見ながら対応を選択できる各種新型定期預金があります。
また、通信販売により経費を低く抑え利率を高く設定したダイレクト預金も登場しました。 - 5年もの変動金利定期預金
従来3年以内とされていた変動金利定期の預入期間制限が廃止されたことにに伴い、期間5年の変動型金利定期が登場しました。 - デリバティブ外貨定期預金
デリバティブを使った通貨オプション付き外貨定期預金などの個人向けハイテク商品が登場し、為替リスクをある程度抑えつつ、高利回りを追求することが可能になりました。
(4)ポイント
低金利の長期化に伴い、元本保証だけに拘っていては、有利な資産運用は実現できない状況であり、ビッグバンの進展により資金運用の対象は急速な多様化が進んでいます。
今後、運用の主流になるであろう投資信託を始めとする「利殖性商品」と預貯金に代表される「確実性商品」の組合せがポートフォリオを組んでいくうえでのポイントになります。
ファイナンシャルプランナー 多賀谷 優
[2003年11月 掲載]
