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第16回 聴き上手になろう
「話し上手は聴き上手」という言葉があります。会話では相手が気持ちよく話せる雰囲気を作り、いかに相手の話を引き出し、相手の言いたいことを意図通り理解するかということが非常に重要になってきます。
聴き上手になると
アメリカに「聴くことは愛することである」という言葉があります。人は誰でも「自分のことを分かってもらいたい」という欲求があり、自分の話を熱心に聴いてくれる人に心を開いてくれます。
あなたの話に熱心に耳を傾け、きちんと理解しようと努めてくれる人に対しては、少なからず好感を持つはずです。たとえ初対面の相手でも自然と心を開いていくことでしょう。そこに信頼感が生まれ、協力関係も築けます。
相手の立場や事情を理解
相手の立場や事情を理解し、ニーズを知る上で話を聴くことは欠かせません。説得や交渉になると焦って自分の言いたいことを先に言おうとしがちですが、交渉は双方の主張の結果、成立するものです。孫子の兵法にも「敵を知り、己を知らば百戦殆うからず」とあるように説得や交渉を成功させるにはまず相手を知ることです。
話を聴くことの重要性
話を聴くことの重要性は「相手の心を空にする」ということにあります。相手の心が空になってはじめて新しい情報が入る余地ができます。相手の心を空にするには、まず相手の話を聴く立場に徹することが重要です。
コミュニケーションの約半分は聴くこと
コミュニケーションの「話す」「聴く」「書く」「読む」の要素のうちで私たちが「聴く」ことに費やす時間は全体の45%を占めるといわれています。ちなみに「話す」は30%、「読む」は15%、「書く」は10%です。
聴き方を工夫する
聴き方を工夫することで、相手に良い影響を与えることができます。誰でも何の反応もないところでは話す意欲がわいてきません。良い聴き手になることによって話し手を触発し、話し手自身が考えていたよりも良い内容を引き出すことができます。
聴きかたの工夫法
うなずく
上手にうなずくためには、相手の話を聴くときに耳だけでなく、体全体で聴く習慣を身につけることが大切です。
あいづちを打つ
うなずき効果をより一層高めるのが「あいづち」です。あいづちを効果的に使えば、話の流れを自分の持っていきたい方向に導くことができます。いつも「はい」や「ええ」ばかりでは形式的な印象を与えます。さまざまな感情をこめたあいづちを使い分けるようにしましょう。
相手を見る
相手をしっかり見る「視線効果」は「聴いていますよ」という熱意を伝えます。
質問して話を発展させる
質問することによっても真剣に聴いていることをアピールすることができます。会話が発展するような質問ができればより効果的です。
メモを取る
大切なことを聴き漏らさないためにメモを取ることが基本です。メモを取る動作には「あなたの話を真剣に聴いています」というボディランゲージ効果もあります。
経営コンサルタント 菊田 恒夫
[2007年2月8日 掲載]
