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実践!ビジネス処世術

第5回 幹事は楽しい!?
~歓送迎会の幹事を頼まれたら~

Eさんの勤める会社では、入社2年目の男性社員が歓送迎会の幹事をしなくてはならないという風習があります。歴代の幹事の顔ぶれを見てみると、なんとまあ、「頼まれるとイヤと言えない」ような方たちばかり。Eさんもそんなタイプです。案の定、今年の歓送迎会の幹事をと、Eさんにお鉢が回ってきました。「・・・そんなことやったことないし、ホント、僕には無理ですから、勘弁してください。」
結局、幹事を無理やり押し付けられたEさん。困惑した顔で、「幹事って何をどうすればいいんだ!?」と心の中でつぶやきました。

幹事はある意味、職人技!?

そもそも歓送迎会ってちょっとしんどいですよね。会社から去る人やまた、新しく迎える人の送別と歓迎をする会社的な親睦の儀式ですから、仕方ないですけど・・。まして幹事ともなると、開催日程の調整に始まり、会場の選定と決定、料金コースの確認‥等、場所選びから最終確定するまで結構の労力がかかります。そして本番。宴会の次第となる挨拶、乾杯と決まりきった内容をつつがなくこなすのは、ある意味職人的な技量を要求されるものですから、だから敬遠されるんでしょうか?
職場に宴会部長がいれば、事はスムーズに運ぶのですが、そうじゃない場合だと宴会を開催するのにも一苦労・・・そんな経験はありませんか?

歓送迎会は、幹事に許されたマネジメント

私ごとで恐縮ですが、実は幹事をやるのが大好きです。なぜかというと、宴会が終わった後、みんなから「ごくろうさま」とか「大変楽しかったよ」と口々に労いの言葉をかけられると、やって良かったなってつくづく思います。みんなの楽しい笑顔を思い返すとさっきまでの苦労が吹き飛んで、来年もまた頑張ろうかなって・・・変な欲がでてしまいます。
どうしてこんなことが楽しいのか冷静に考えてみると、この「歓送迎会」という行事は、幹事に許されたマネジメントそのものだからなのです。

仕事上でのマネジメントは、相手があることですから、すべてが自分の思いどおりに事が運ばないものですが、宴会では自分の意に沿ったカタチでマネジメントができるのです。和・洋・中の料理のスタイルから、お店の雰囲気、時間、場所・・・さあ、Eさん。歓送迎会を上手く取り仕切るポイントをお教えします。

それではまず、最初に一番大事なことは予算です。限られた予算の中で自分の個性、主張を取り入れた宴会を、とり行えるかが幹事に任せられたマネジメントの最大の見せ所です。・・まあ、簡単に言えば予算内で、気が利いている店を探せということです。
例えば、いつものサラリーマン御用達のお店ではなく、料理が美味しいお店とか、日本酒が美味しいとか・・なんでもいいのです。いつもとは違う感が職場のみんなの前に出すことができたら、あえて幹事が仕切ったり、色々やらなくても、この任務は半分以上、成功なのです。
そして、会社の愚痴よりも、この美味しい料理やお酒の話題になったら、Eさんのマネジメントは成功したものと確信してください。

歓送迎会の極意とは?

歓送迎会の極意は、いつもと違うサプライズがその場にあるかどうかなのです。普段では行けないお店で仕事を忘れて職場の人を癒すこと。このホスピリティーこそが幹事にとって必要なことなのです。人を癒すことは究極の対人マネジメントと言えるでしょう。この極意は、自分自身にとって必ず役立つスキルになるのですから・・・。そのためにも、日頃の努力が大切です。
営業中でも美味しいお店のチェックは欠かさずにする。その普段からの探究心の継続が一番大事なのかも知れません。これぞと思うお店には社会勉強のために身銭を切って入ってみる勇気と度胸も必要ですよ。いいお店だったら彼女を連れていくこともできますからね。仕事以上に有益なことが生まれるかも知れません。

さあ~、今日からの外回りは、いいお店発見も視野に入れて、営業頑張りましょう!

経営コンサルタント 菊地 徹
[2005年10月28日 掲載]