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実践!ビジネス処世術

第4回 男性にもセクハラの危険が!
~セクハラ回避の術は?~

経理部主任のDさんは、老舗メーカーの社員です。一昔前と違い、社内には派遣社員が約半数を占めます。そんなDさんのもとに、派遣社員のY子さんが入ってきました。Y子さんは若いのに仕事はソツなくこなし、即戦力として活躍するのに時間はかかりませんでした。

そんなある日の昼時、Dさんは軽いノリでY子さんをランチに誘いました。それはいつも仕事を頑張っている職場の仲間として、深い意味もなく誘ったつもりが、これが彼にとって大きな災いになることとは・・・

女性もセクハラの加害者に?

女性を上手に使うことは、職場内のスキルアップにつながることは第2回目でお話しました。ただし、十分な組織内でのコミュニケーションがあってのこととも付け加えました。しかしそこに、セクシュアルハラスメント(以下、セクハラ)に陥りやすい環境が、残念ながら生まれることがあります。

最近では、男性から女性に対してのセクハラばかりではなく、女性から男性に対してのいわゆる「逆セクハラ」というものが出てきていて、セクハラは男女関係無く、その対象となった従業員の名誉や個人としての尊厳を不当に傷つけるものです。
さて、このDさんとY子さんの話ですが、本当にあった話です。さて、この後はどうなったのでしょう・・

コミュニケーションのつもりがセクハラ!?

実はY子さんは、予ねてからDさんのことが好きだったのですが、派遣と言う手前から、Dさんからのアプローチを待っていたのです。そこにランチのお誘い・・渡りに船とはこのことでY子さんはもう夢心地状態。しかし、その日はただ単にランチだけ。好いているDさんから何の甘い誘惑も無く、ただのランチ・・このことによってY子さんのプライドはズタズタにされてしまったのです。

このランチの日を境に、Y子さんのDさんに対するセクハラバッシングが始まりました。まずはメールでDさんに執拗に攻撃します。それはまだ序の口で、そのうち職場の上司や同僚にDさんの非道ぶりを糾弾するメールを送りつけ、その内容も日々エスカレートする状態。とうとうこのことは部長の耳にも入り、Dさんは部長に呼ばれて厳重注意の処遇を受けることに・・・。職場内のコミュニケーションを図ることはとても大事なことです。しかし、一歩間違うとあなたのサラリーマン人生が大きく狂うほどの事態になってしまうそんな一例です。これは決して対岸の火事ではありません。会社で働く誰にでも想定されるケースなのです。

セクハラを受けたときはどうすればよいのでしょう

セクハラは、総じて男性が女性におこなうものという認識がありますが、男女の雇用が均等化された社会では、男だけが加害者の立場では無く、今回のケースのように女性が加害者側に立つこともたくさんあるのです。

そこで、セクハラを受けたときには、相手に対して、はっきりと拒否の意思を伝えましょう。

(1) はっきりと意思表示、毅然とした態度をとること
最も大切なのは「そういった言動はやめてほしい」という拒否の意思をはっきりと伝えることです。黙認又は無視したりしていても状況は改善されず、かえってその言動を受け入れていると誤解され、言動が工スカレートしてしまう場合があります。 そして相手に謝罪を求め、二度と繰り返さないことを約束させることが重要です。
(2) 記録をとる
セクハラを受けた日時、場所、具体的状況(いつ、誰が、どこで、何をしたか、どのように感じたかなど)の記録を取り、悪質な電話は録音し、メールや手紙は保存しておくことが、後の事実関係の確認や証明のためにも重要です。
(3) 相談する
「上司だから」とか、「自分も悪かったのかも知れない」などと一人で我慢していては問題の解決にはなりません。被害者を他に出さないためにも、勇気を出して行動することが大切です。

まずは、一人で悩まないで信頼のおける同僚や上司に相談してみて下さい。そして会社はこの問題に対し、相談・苦情窓口を設置し、対応しなければならないことになっています。さらに、労働組合がある場合は、組合に相談する方法もあります。
また、会社に言いにくいのであれば、近くの都道府県労働局雇用均等室でもセクハラの相談を受けつけています。

セクハラは女性だけのものでは無く、あなた方男性にもふりかかるものだということを覚えておきましょう。

経営コンサルタント 菊地 徹
[2005年10月3日 掲載]