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第2回 上司はつらいよ
~女性部下からNO GOODされたら~
外資系商社で働く、体育会系のBさんは、若い男性社員を束ねて第一線で働く、花形営業部の課長です。今年からBさんの部署に、女性の営業部員も配属されることになりました。他の部署から志願して異動してきたキャリア女性や、入社間もない女性など・・・女性の部下を持つのは初めてです。
Bさんは、部下となった女性社員に、親しみを込めてこう、言いました。
「Rちゃん、悪いけど至急、今月の売上まとめておいてくれない?」
その女性部下は、冷ややかな口調できっぱりと、「課長、ちゃんづけはやめていただけませんか。」
女性が一番NO GOODなのは?
女性が社会でこんなに強くなったのは、いつからなんでしょう・・。
こんなことを書くと、女性蔑視だとかパワーハラスメントだとかで、女性からは大ブーイングを浴びてしまいますね。それだけ今の社会には女性が進出して、どの就業形態に関わらず女性がいきいき働いている様は、日本も変わったなと実感します。
さて、20~30代の働く女性によると、職場での対応で一番NO GOODなのは、〇〇ちゃん、〇〇クンなど、妙になれなれしい言い方や権威的な言い方で、これは絶対NGなのだそうです。
女性から見れば、会社組織の一員として正当に見て欲しいし、妙に女性を意識させることを言う上司は少なからず女性から見ると、信頼するボスにはなり得ないと感じるようです。
NGワードを言っても、許されるには?
でも、職場内で十分なコミュニケーションが確立されている状況であれば、多分〇〇ちゃん、〇〇クンでもそれほど目くじら立てずに、普通に仕事するんじゃないかと・・・そんな女性の意見も一方ではあります。でもこれは、職場内コミュニケーションが、先に確立されている大前提があるという場合に限ります。
まずは、女性を組織人として対等に認めた上で、親しみを込めた円滑な会話をすることにより、成立するものなのです。このことが実は、女性をうまく使うための本質的な答えなのです。
昔、女性は組織の中では、職場の花としての存在でしかありませんでした。しかし、時代が変わり、女性が男性と変わらない立場と経験を兼ね備えた今では、性別を意識しない・させない・言わないの、いわゆる“三ナイ”が職場におけるエチケットとなりました。
でも、それは外向けの顔であって、人間的な信頼が構築された場合には、より打ち解けた関係に発展していくことも可能なのです。
それには、ボスである貴方自身のコミニュケーションスキルの向上によって、女性を含めた部下との良好な関係が築かれるどうかにかかっています。
昨今のIT化によって、職場内は確実にコミュケーション不足に陥っているはずです。それを打開するのは、オン・オフを問わないコミュニケーションのキャッチボールが一番有効なことは間違いないことです。そのために、ボスである貴方は、普段の努力を怠ってはいけません。ある意味その努力が、組織のスキルアップをもたらす効果効能であるのですから。
ということで、Bさんに提案です。
女性社員も含めて、職場内で定期的に、カラオケや食事会をして、コミュニケーション不足の解消に努めてみませんか?
でも、単なるカラオケでは彼女たちの興味を惹きません。外資系で働く女性達ですから、日本語を禁止ワードにして、英語の曲で盛り上がりましょう。英会話の訓練にもなり、一石二鳥の効果で、楽しみながら、コミュニケーションのレベルアップになること請け合いです。しかし、Bさん。くれぐれも言っておきますが、あなたは間違っても「マイ・ウェイ」なんて歌ってはダメですからね。
でも・・・これってよく考えてみると、昔の日本の会社がやっていたこと、そのものなんだと感じるのは、私だけでしょうか。
経営コンサルタント 菊地 徹
[2005年8月11日 掲載]
