Fujitsu The Possibilities are Infinite

「株式公開ドタバタ準備物語」
第4回 社員が行うドタバタ準備

社員が果たす役割は、個人力を発揮し、組織力で企業を成長させることです。経理部門、システム部門、総務部門などの間接業務部門には新たな仕事も加わります。
社員が受ける恩恵としては、従業員持ち株会、ストックオプションなどがあります。

社員が果たすべき役割

計画の実現と目標管理

社員が果たすべき役割のうち大きな課題は、自部門の計画達成です。そのためには、自分の目標(計画と合致したもの)を確実に達成することが必要になってきます。
管理職から提示された目標項目の達成に向けて、自らを計画し、実績を作る必要があります。
プロジェクトなど総合力で行う業務については、プロジェクトリーダーの力量が問われます。特に長期間要する開発業務については、進捗管理をしっかりすることが重要です。
当然、計画の中にタイムスケジュールが入ってきます。
最近、成果主義人事の導入で目標管理を行う企業が増加してきました。
しかし、この目標設定の基準をあいまいにしたまま本人まかせにしていると、目標を低く設定し始めます。このようなやり方では、会社全体の計画が達成できません。
目標管理をする場合、『会社計画を実現させる』を基本にし、部門計画と連動させた個人目標を設定にする必要があります。
全員が個人目標を達成させれば、会社の計画が達成できることになります。
もちろん、目標設定には、達成しなければならない事項と自分が自らチャレンジする事項も取り入れます。

経理・システム・総務部門の役割

株式公開において、公開のために作成する書類(有価証券報告書など)を作り上げる業務が新たに発生します。
特に経理部は、決算業務の完璧化とともに、有価証券報告書の作成をしなければなりません。会計方針の決定能力、財務諸表(連結財務諸表含む)の作成能力、商法や証券取引法の知識など、公開に関連して新たに持つべき能力が多くなります。
そのため、能力強化研修や人材確保が必要になってきます。
監査法人による監査を受ける窓口も経理部が中心になります。
システム部は、現状のシステムが公開準備にどこまで役に立つか、どの部分が不足かを明確化する必要があります。
特に計画と実績が即分かるしくみか、連結決算(必要な会社のみ)も可能な経理システムか、売上・仕入・原価・在庫などがスムーズに分析・加工できるかなどを十分吟味することです。できれば、さまざまなデータをデータベース化し、いつでも取り出しが可能なスタイルを作り上げることが重要です。
総務部門が新たに行う業務は、株主総会の開催です。同族ばかりで株主総会を開催してきた場合と、VC、従業員持ち株会など外部の資本が入った場合では、株主総会の重みが違います。株主総会は法律にのっとり、きちんと行うことが重要です。

チャレンジ精神と管理職選抜

チャレンジ精神

最近は自立型人材を増加させる企業が多くなってきました。社員ひとりひとりが、自ら進んで手を上げ、新たな事業にチャレンジし、それを実現させる積極型人材を重視します。
企業のもっとも重要な経営資源は「人」です。いかに、「人」を最大限活用し、高い成果を出すことができるかは経営者の大きな課題です。

役員・管理職選抜

役員、管理職の選抜を実施し、経営研修を実施し、育成するスタイルが目立ってきました。
「仕事ができるから」管理職に登用するのではなく、適任だから管理職にする。
仕事ができる人は、プロフェッショナルのコースを歩み、高い成果を追及する。
管理職に適任の人は、マネジメントに磨きをかけ、より企業を成長させるしかけ屋になる。
双方をうまく取り入れ、右肩上がりの成長を実現させる経営スタイルを作り上げる。

以上、4回にわたって株式公開ドタバタ準備物語を展開してきました。
株式市場が少しずつ活況し始めてきています。公開をめざす企業も増加してきました。
経営者の熱意を管理職、社員に伝授させ、『全員で株式公開の夢を実現させる』スタイルにすれば、株式公開はそんなに難しいものではありません。


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