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第20回 国内総生産(GDP)がマイナスということはどういうこと?
GDPとは?
国内総生産(GDP : Gross Domestic Product)は、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額を指します。ストックに対するフローを表す指標で、経済を総合的に把握する統計である国民経済計算の一つの指標です。国連統計委員会が勧告を出し、統計設計、財の概念の設定などがこの勧告に沿って行われます。
日本での国内総生産は、内閣府が推計し、発表しています。
GDPがマイナスに!?
2009年2月16日、内閣府から衝撃的な数字が発表されました。「四半期別GDP速報」(1次速報値)です。前年10~12月期の実質GDP成長率(季節調整済)が、前期比3.3%のマイナスとなったのです。年率に換算するとなんと12.7%にも達する大きなマイナス成長であり、石油危機以来35年ぶりの大幅な落ち込みとなりました。
GDPの伸び率を経済成長率といっていますので、大きなショックだったわけです。
経済が好調なときはGDPの伸び率(経済成長率)は高くなり、逆に不調なときは低くなります。下の図はGDPの成長率推移のグラフです。1990年代に入って、GDPの成長率は低下し、特に1990年代後半にはマイナス成長となりましたが、その後はプラス成長が続き、景気が回復しているように見えます。

(資料)内閣府
しかし、2008年度には、大きなマイナスとなりました。
GDPがマイナスになるということは、どういうこと?
マイナスとは経済規模が縮んだということになります。輸出の減少は企業業績の悪化を招き、会社は設備投資抑制や人員削減などの動きを拡大します。そのために雇用不安が広がり、個人消費も落ち込む結果となります。
消費者心理が冷え込めば、先が見えないところから、まったくお金を使う気にならないということになります。国民が財布のひもを固く締めている様子がうかがえます。
【解説】
個人消費、企業の設備投資、輸出の三大需要項目が注目されます。
以前は日本の景気を測る指標として、主としてGNPが用いられていましたが、現在は国内の景気をより正確に反映する指標としてGDPが重視されています。
GDP(Gross Domestic Product)=国内総生産
GNP(Gross National Product)=国民総生産
GDPは国内で新たに生産されたモノやサービスの付加価値の合計額をいいます。日本企業が海外で生産したモノやサービスは含みません。あくまで日本国内の生産活動を数字として表している、景気を測るものさしです。
一方GNPは「国民」総生産ですから、国内に限らず海外の日本企業の生産額も含みます。
中小企業診断士 阿部 将美
[2009年9月28日 掲載]
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