Fujitsu The Possibilities are Infinite

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第37回 色に関する表現3

卒業シーズンたけなわのこの時期、青春時代に味わったこの別れを思い出すたびどこか切なくなります。
一方、会社では最も転勤が多くなる季節でもあります。
別れがあれば、出会いもあると考えて新天地でまた楽しく過したいものです。

さて、前回宿題にした

  1. red tape
  2. red-handed

お分かりになりましたか?

1.red tape
とはまさしく官僚的な形式主義にこだわったあまり煩雑になっている仕事のことを言います。
昔イギリスでは、官僚や弁護士が赤いテープで書類を束ねていたことが由来らしいです。
この時期追われる「申告手続き」。まさにred tapeですね。

2.red-handed
これは、「現行犯」の意味。
手が血まみれになったイメージから来ているのだそうです。
なんだか怖い!
He was caught red-handed. 「彼は現行犯で捕まった」のように使います。

色の表現は際限ありません。
今回で三回目。
色に関する最終回は、それこそカラフルに色とりどりで行きましょうか!

green
日本語で「緑」と言えばとってもいいイメージがしますが、残念ながら英語のgreenには、「熟していない」の意味があり、She’s greenのように人の表現の場合は、「未熟な、うぶな、騙されやすい」のようにネガティブな意味合いになります。
ただ He’s a green thumb. となると「園芸の才能がある」。
まさしく緑色の親指って庭師のイメージがしますよね。

yellow
これまたあまり好かれていない色表現yellow.
「臆病な」「嫉妬深い」意味があるし、 yellow journalism と言えば、「煽動的で、低俗なジャーナリズム」のこと。

purple
あまたある色の中で王者。
王室や高官が好んだ色から転じて気品に満ちた色として、また「華麗な」「絢爛たる」の意味で使われます。
They were born in the purple. 「王侯貴族の家系に生まれた」となるわけです。

pink
日本ではカワイイイ、またはちょっと卑猥なイメージがしますが、英語は違います。
He’s in the pink. と言えば、「彼の体調はすこぶるいい」つまり健康状態が良好のこと。
ほかに Pinky ring でお馴染みのpinkyは「小指」のこと。
Pinky promiseと言うのは決して「ピンク色の約束」ではありません。
「指きりげんまん」であります。
指切りは英語圏でも健在なのですねぇ。


石橋眞知子(いしばし まちこ)
エッセイスト&プロデューサー
学習院大在学中から深夜放送のパーソナリティとして活躍。
シカゴ・ノースウエスタン大学で日本語講師。オックスフォード大学留学。
異文化コミュニケーションやマナーをテーマに執筆やエッセイ、そして講演会などで活躍している。
現在の執筆活動の拠点は産経新聞「ビジネスアイ」。日曜版5面「女の本音・男の本音」、木曜版1面「よのなか万華鏡」を執筆、その視点にはたくさんのファンから絶賛を浴びている。
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