Fujitsu The Possibilities are Infinite

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第20回 手相に関しての英語表現

「ショックゥ!」と朝からメールが飛んできました。
Y子です。「昨夜、銀座で手相を見てもらいました。なっなあんと…今年ステキな人が見つかるって。せんぱああい!!ウレシ~」ポップな絵文字で綴られた文面は、画面からはみ出そうな勢いです。

占い師の言葉に一喜一憂するのは、圧倒的に女性たちが多い。
占星術のページは、長年、若い女性たちに支持されています。
この兆候は日本に限ったことではありません。

もともと古代には無数の占いが存在して、世界中の人たちの心を掴んできましたが、中でも、紀元前2000年に生まれた手相占いは、占星術と並んで欧米女性たちの間でとても盛ん。

実は私も一日だけにわか手相師となって大騒ぎをしたことがあります。オックスフォード大学の卒業時、各カレッジが持ち回りの恒例舞踏会(ball)が開かれます。男性はタキシード、女性はボールドレスという、まさに中世の世界に迷い込んだような異次元イベントなのですが、原則はカップルのみ参加許可。
私のように特定のボーイフレンドがいない人は、何かしらアトラクションを企てれば、参加費無料で中に入れる。
ということで当時、男の人に恵まれなかった同級生3人組は、私を東洋の占い師に仕立ててそこに乗り込む作戦を練り、見事成功しました。約一ヶ月、その日を目指して私が読んだ「手相学」の本は10冊を超えました。
そして当日、「風とともに去りぬ」の邸宅のようなカレッジの中庭にいくつかアトラクションテントが並びました。
そのひとつ、真っ赤なチャイナドレスに身を包んだ私のテントは、長蛇の列がひっきりなし。She’s a real palmist!’〈彼女はすごい!本物よ〉と言う女性たちの噂のおかげで、来るわ来るわ…。整理券まで出て、当人の私は結局、他のイベントに顔を出せないまま夜を明かすという、笑えるような、悲しい結末でした。

でもどうして当たったか?種を明かせば、悩みは二つに一つだからです。
卒業時に抱えるもやもや感情は、そばに寄り添う彼との結婚と、卒業後の仕事への不安しかないからです〈笑〉

ということで今日は少しだけ、手相に関しての英語表現を書いてみました。

まず手相を a palm reading と言い、手相師を a palm reader またはpalmist と表現します。palmとは、「手のひら」のこと。
「手相を読む」意味からreadを用いるのは、日本語と同じ感覚ですね。
(手のひらサイズのPCツールも同じくa palm readerと呼称するので要注意。)
ほかの占いもreadを使います。
ご存知、タロット、水晶占いの場合、a tarot reading a crystal reading となります。
では実際に手のひらにある線(line)の表現を列記しましょう。

  • 《生命線》 life line
  • 《感情線》 heart line
  • 《頭脳・知能線》 head line
  • 《運命線》 fate line

線が太いとか細いとか短いとか曲がっているなどreaderはことごとく
形容詞を使いますが。それは簡単。下記の通りです。

  • 《短い ⇔ 長い》 short ⇔ long
  • 《強い ⇔ 弱い》 strong ⇔ weak
  • 《直線 ⇔ 湾曲している》 straight ⇔ curved
  • 《横線 ⇔ 縦線》 horizontal ⇔ vertical
  • 《障害》 bar
  • 《支線》 branch

まあ当たるも八卦、あまり深刻に受け止めないことがポジティブ思考ですね。


石橋眞知子(いしばし まちこ)
エッセイスト&プロデューサー
学習院大在学中から深夜放送のパーソナリティとして活躍。
シカゴ・ノースウエスタン大学で日本語講師。オックスフォード大学留学。
異文化コミュニケーションやマナーをテーマに執筆やエッセイ、そして講演会などで活躍している。
現在の執筆活動の拠点は産経新聞「ビジネスアイ」。日曜版5面「女の本音・男の本音」、木曜版1面「よのなか万華鏡」を執筆、その視点にはたくさんのファンから絶賛を浴びている。
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