第18回 旅先で・・両替に必要不可欠な表現
開放感溢れる旅先では、気持ちもサイフも緩みがち。
普段はショッピング嫌いの男性でさえ、気が付くと両手いっぱい買い物袋をぶら下げているなんてこともありますよね。
「記念品として」「お土産に」などという口実のうえに「また来ることはないかも」という言い訳が重なると、ついつい品数が増えてしまうのです。
それもまた楽しい、旅の醍醐味だと思えば、それでよし!
さて、ほとんどのショップはクレジットカードやトラベラーズチェックでお支払いができますが、ストリートに繰り広げられる蚤の市や青空マーケットでは、現金しか受け付けない店もあるゆえ要注意です。
かく言う私も、苦い思い出が…。
「ノッティンヒルの恋人」でお馴染みのLondonのPortbello marketで、錫製の文鎮を見つけました。馬蹄型に四葉のクローバーが施され、とてもキュート。「欲しい」とばかりに、おサイフを開けたら、ない!全然お札が見当たらない。小銭をかき集めても5ポンドにもなりません。
’We do not accept credit card and TC’(クレジットカードとTCは使えません)と書いてある張り紙を尻目に、泣く泣く馬蹄文鎮とお別れをした次第。
皆様にはそんな寂しい気持ちをゼッタイ味わって欲しくない、と強く思う私です。
あらかじめ、ある程度のお金を両替しておきましょう。
ただし大金は禁物ですよ。
とりあえず、ここでは、両替に必要不可欠な表現を覚えてしまいましょうか。
- ドル/ポンドに交換してください。
Could you change this to dollars/pounds, please? - 100ドル両替してください。
I’d like to change one hundred dollars. - このトラベラーズチェックを現金にしてくださいますか?
Could you change these TCs(traveler’s checks) into cash? - 今日の円ドル交換レートを教えてください。
Would you let me know about today’s yen-dollar rate, please?
(注)手数料は場所によって違いますよね。たとえば、観光地にある両替所はすごく手数料が高いので、なるべくなら銀行で換えておきましょう。ただし、イギリスのように、銀行によっても手数料が違うので、どこの銀行が安いのか、事前に調べておくことも大切です。
必ず聞かれるのは、How would you like it?(どのようにしますか?)
うん?と一瞬戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「この表現、どこかで馴染みがあるぞお」って。
それもそのはず。レストランでステーキを頼んだ時、ウエーターやウェートレスが聞いてくるあの表現とまったく同じなのです。
レストランでは、rare medium well-doneと好みの焼き方を答えればOKですが、両替所では、いったいどういう意味なのか?
またどう答えればいいのでしょうか?
ここでは、お金の大きさを表す種類を指しています。
日本円なら1万円札・5千円札・千円札の数を聞いているのです。
だから下記のように答えてください。
- 10ドル札4枚と小銭でお願いします。
Four ten-dollar bills and small change, please. - 小銭も混ぜてください。
I'd like some small change.
間違っても、レアだのミディアムだのと口走らないように、ご注意!(笑)
また、日本と違って銀行でさえ、お金の受け渡しを間違えることがあります。
両替レートが書いてあるシートの金額と合致しているか自分で確かめてくださいね。
私はナポリの銀行で、たくさんのお札が返ってきて、危うく得するところでした(笑)
石橋眞知子(いしばし まちこ)
エッセイスト&プロデューサー
学習院大在学中から深夜放送のパーソナリティとして活躍。
シカゴ・ノースウエスタン大学で日本語講師。オックスフォード大学留学。
異文化コミュニケーションやマナーをテーマに執筆やエッセイ、そして講演会などで活躍している。
現在の執筆活動の拠点は産経新聞「ビジネスアイ」。日曜版5面「女の本音・男の本音」、木曜版1面「よのなか万華鏡」を執筆、その視点にはたくさんのファンから絶賛を浴びている。
