第16回 野球英語フレーズ
桜が咲き出した途端、大体的に、プロ野球のペナントレースが繰り広げられていますが、今年は例年に比べ、ダントツにナイター番組の視聴率が高いようです。やはりWBCで世界一を制覇した功績はすごい。
今まで野球に見向きもしなかった女性やサッカーファンたちが、固唾を呑んで選手たちの一挙一動を見守っては、歓声を上げ、「野球があんなに面白いと思わなかった」と今だに興奮冷めやりません。
友人もすっかりイチローファンになり、「イチローのプレーをこの目で見たい」と、今度は、メジャーリーグ観戦を計画中です。
その実、私もこういうノリが大好き!面白いと思ったら突き進む原動力は、前向きで、見ていて嬉しくなっちゃうのです。
今回は、にわか野球ファンの皆様が最大限野球を楽しめるように、「野球英語フレーズ」にフォーカスしてみました。
まず、「試合」はa gameまたはball game と言います。
ナイターは nighterではなくて、night game となります。
そして、試合の「表裏」は、 top & bottomまたはlast。
5回表は top of the fifth inning 、9回裏は、bottom of the ninth inning となるわけです。家の裏表のfront & back や、洋服などの裏返し inside & outside とくれぐれもお間違いなきようにね。
次に、「攻撃」は offense、「守備」は defense。
バッターの成績は0 for 5 で5打数ノーヒットと言い、打率が三割なら three hundred 、2割5分3厘なら two hundred fifty three となります。
また「ベース」はbaseとそのまま呼称できるのは、1塁から3塁までのベースだけ。「ホームベース」は、「お皿」と同じく plate と言います。
だから「主審」は、plate umpire となります。おお、むずかしい_!
ここで簡単な基本動作に戻りましょうか。
- 投げる(throw) throw the ball
- 捕る(catch) catch the ball
- 打つ(hit) hit the ball
- 走る(run) run the bases
- 滑り込む(slide) slide into the base
- タッチする/踏む(tag) tag the player/ tag the base
韓国戦の時に問題視された例の審判の判定ミス事件を覚えていらっしゃいますか?
あの時に何度も放映された、おなじみのタッチアップは、tag up…と言う訳です。
野球はカタカナのオンパレードで、一見英語のようなのですが、これが曲者揃い。ほとんど和製英語です。
まず場所をさす名称で、たとえば、「フェンス」は、wallとなり、「ロッカールーム」がclub house、「グランド」はfieldと変ります。
また野球そのものの表現も、ぜんぜん違う。
「キャッチボール」がplay catch、「フォアボール」は、walk、「ダブルプレー」が、take twoそして、「ワンバウンド」がone-hop、「シングルキャッチ」はone-handed catch と、ことごとく裏切られます。
だから、野球の英語放送がわからなくて当然。
和製英語をすっかり忘れて、1から覚えたほうが混乱をきたしません。
でも好きな野球を楽しみながら、英語を覚えられるなんて最高ですね!
最後に、ひとつだけこの表現で終わりましょう。
How boring. What a yawner.!
- なんてつまらないの。あくびが出そうなゲームだわ!
Yawn はご存知、「あくびをする」。本来yawner は「あくびをする人」ですが、あくびが出そうなつまらない試合のことも言います。
ではEnjoy watching games! (ゲーム観戦を楽しんでくださいませ)
石橋眞知子(いしばし まちこ)
エッセイスト&プロデューサー
学習院大在学中から深夜放送のパーソナリティとして活躍。
シカゴ・ノースウエスタン大学で日本語講師。オックスフォード大学留学。
異文化コミュニケーションやマナーをテーマに執筆やエッセイ、そして講演会などで活躍している。
現在の執筆活動の拠点は産経新聞「ビジネスアイ」。日曜版5面「女の本音・男の本音」、木曜版1面「よのなか万華鏡」を執筆、その視点にはたくさんのファンから絶賛を浴びている。
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