Fujitsu The Possibilities are Infinite

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第15回 もうすぐお花見の季節

Spring has finally come.つい一週間前まで、遠慮しがちに咲いていた花が次々と開花して、モノトーンだった町が明るく色づきました。
春の柔らかな陽射しにつられて、何の当てもなく町を散歩するだけで、幸せいっぱい!心が浮き立ち、スキップしたくなる気分になります。
今にもはじけそうな桜の蕾を見上げながら、「そろそろ、お花見の約束もしなくっちゃ!」と思うのは私だけではないでしょう。

さて、日本独自の風物詩、お花見は、実は日本人だけでなく、在日外国人が最も楽しみにしている行事のひとつです。
「自然の中でピクニックする習慣は僕たちイギリス人にはぴったり」というスコット君。「それにお金がかからないのがいいですね」と付け加えるドイツ人のカタリーナさん。
今年はお花見の輪の中に、外国人のゲストを招いて、国際交流にチャレンジ!なんていかがですか?

まず「お花見」とは英語で、「cherry blossom viewing」「あれ?‘見る’は、lookかsee じゃないの?」と、思う方もいらっしゃるかも?
実は、「見る」にもいろいろありまして、look, see, viewのほかに、watch, stareなどもあるのです。
一応さあっと、違いを述べましょう。

  • look ―自分の意思で見る。
  • see―意志にかかわらず、「見える」意味合いがある。
  • view-眺める。景色など視野の広いものを見るときに使う。
  • watch―動いているものなど、注意してじっと見る。
  • stare―凝視する。目を見開いてじろじろ見る感じ。

さて、次に、桜の見頃を知らせる「桜前線」はcherry blossom front と言います。
戦争の「前線」はfront 、まさに一番前、激戦地の意味。
blossomは花の開花状態を指します。
「いつ見頃かしら?」
「どうやら満開は、日曜あたりらしいわよ」
そんな会話が飛び交う今日この頃ですが、
「見頃」はthe best time to view
「満開」は、be in full bloom
と、押さえておけば、こんな会話が成り立つはずです。
‘When do you think the best time/day to view the cherry blossom?’
‘I think the blossoms will be in full bloom around Sunday.’
ここで、「井の頭公園で花見でもしない?」とお誘いして、ついでにお料理上手なら「サンドイッチを作ってきてね!」とか「デザートお願いね」と頼めばいいし、呑み助君なら、「ワインとチーズはあなたの担当」と振り分ければ、パーティーの乗りで花見を楽しめそうですね。
では英語で再度。
‘Why don’t we have a party together to view the blossom at Inokashira Park?’
‘That sounds good’ (いいねぇ)
‘Please make some sandwiches for us’
‘Would you bring some sweets for us?’
‘Please bring some wine and cheese with you’
以前、わが社スタッフのアメリカ人とイギリス人8人が中心になって、会社の近くの青山墓地で花見パーティーを開催したことがあります。
どこで仕入れたかわからない日本式ござを一面広げて、土曜日13時から19時まで、open house もどきopen place 式にしました。時が経つに連れ、世界各国の人たちが次々と現れて、ピーク時は、国際色豊かに15カ国、50人くらいに膨れ上がったのであります。
多分青山墓地始まって以来の盛況をもたらしたインターナショナルパーティーと化し、仕舞いには宅配ピザ屋にピザを8枚、お願いしたのを覚えています。
幹事役をしたアメリカ人の男性トムのピザ注文電話が忘れられません。
‘We are under 2 nice large trees next to ‘takanashi tomb’
(高橋家のお墓の隣にある2本の大きな桜の木の下です)この指示だけで20分以内によく届けられたと、ピザ屋さんに脱帽です。


石橋眞知子(いしばし まちこ)
エッセイスト&プロデューサー
学習院大在学中から深夜放送のパーソナリティとして活躍。
シカゴ・ノースウエスタン大学で日本語講師。オックスフォード大学留学。
異文化コミュニケーションやマナーをテーマに執筆やエッセイ、そして講演会などで活躍している。
現在の執筆活動の拠点は産経新聞「ビジネスアイ」。日曜版5面「女の本音・男の本音」、木曜版1面「よのなか万華鏡」を執筆、その視点にはたくさんのファンから絶賛を浴びている。
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