Fujitsu The Possibilities are Infinite

元のページへ戻る

第7回 食欲の秋はクッキングに挑戦 - 1

天高く、馬肥ゆる季節。秋は、収穫の時期であり、まさしく自然の恵みが店先にオンパレードです。
お料理が苦手でめったに作らない人でもこの時期だけは食指動くようで、10月から開講する料理教室は、他のどの季節よりも人気が高いそうであります。
確かに、食べるほうが作るほうよりも愛してこよない私でも、なんだかキッチンに立ちたくなるから不思議です。
そこで、今回は、‘英語でクッキングを学ぶ’という試みです。
料理本は、各国の食文化に触れるのに最適なツール。
どこの国でも、ベストセラーの料理本は、写真が満載されて、眺めているだけでも楽しくなります。
また、料理本は、作り方を覚えているうちに、英語表現も頭に入るという一石二鳥のお得感があります。
旅行に行くたびに、現地の本屋さんに立ち寄って、その土地の名物料理本を揃えていけば、ご自宅に「世界の食文化コーナー」が作れるし、食いしんぼさんのお土産にするのも一法ですね。

さて、基本的な言い回しから参りましょう。
材料(ingredients)をそろえたら、まず皮むきから始めましょうか。
実は侮るなかれ、日本語と違って、英語では、「皮むき」に関して多彩な表現があるのです。
たとえば、ジャガイモ、人参、オレンジ類など「皮をむく」は、peel a potato/ a carrot/ an orange りんごの場合は、pare an apple ということが多いです。
また、鶏肉などの皮をはぐときは、skin a chicken と表現。
一応、「皮」の表現を少しだけ書きましょう。
野菜や果物についた状態のときは、人間と同様にskin と言いますが、一端、むいた皮は、peel と言います。
例)orange peel
またむいた皮が厚い場合はrind
例)the rind of a lemon
むいてあっても同じskin と言うのが、トマトやバナナです。
欧米では、皮のついたままのポテトを丸焼きにして食すのがとても好まれています。
A jacket potato とか、a potato in its jacket の呼称がついて、特に寒くなる季節には、町の屋台で売られています。
皮をジャケットって呼ぶなんて、なんだかキュートではありませんか?

次に「切る」表現に参りましょう。ご存知の方も多いと思いますが、欧米ではほとんどの家庭に、まな板がありません。
みな手にナイフを持ってチョンチョン切っていきます。
だからたいてい大雑把で日本料理で言うところの「乱切り」風になってしまいます。
一番使われる言い回しが、cut 薄切りはslice そしてロースとビーフなど、豪快に切り分けるときは Curve roast beef と言います。
お肉に関する作業は、たいてい、男の方の役目です。
パーティーでは、お酒と肉料理はhost(男性)が担当し、hostess(女性)は、もっぱらキッチンからオーブン料理やらサラダなどを供する役目であります。
だんだんおなかがすいてまいりました・・・
でも今回は、なんと皮むきに時間が取られて、材料を切って終わっちゃいました。
失礼!では次回は、料理をいたしましょう。


石橋眞知子(いしばし まちこ)
エッセイスト&プロデューサー
学習院大在学中から深夜放送のパーソナリティとして活躍。
シカゴ・ノースウエスタン大学で日本語講師。オックスフォード大学留学。
異文化コミュニケーションやマナーをテーマに執筆やエッセイ、そして講演会などで活躍している。
現在の執筆活動の拠点は産経新聞「ビジネスアイ」。日曜版5面「女の本音・男の本音」、木曜版1面「よのなか万華鏡」を執筆、その視点にはたくさんのファンから絶賛を浴びている。
個性あふれるブロク公開中!「毎日がSplash」