Fujitsu The Possibilities are Infinite

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第4回 秋は旧交を温めるきっかけ作りのとき - 1

陰暦9月の異称は、「長月」。これからはますます夜が長くなると言うところから名づけられたそうですが、夜ごと耳を澄ませば、リンリンと虫の声が聞こえ、秋の到来を感じます。
寝苦しかった夏の夜と打って変わり、そんなしめやかなる時を迎えると、人恋しさから、急に旧友に会いたくなったり、またメールや手紙を送りたくなったりしませんか?
活動的な夏が終焉を迎えた途端、人は誰でも寂しさを感じるものです。
秋風が吹いて、初めてウールのセーターを羽織ったとき、心も一緒にぬくもりを探しているのかもしれません。
今秋は、ちょっとだけ筆まめになって、日本国内の友人だけでなく、海を越えていつのまにか疎遠になった彼や、旅先で出会ったままお礼を言いそびれた彼女に連絡をとってみるのも、心を暖める方法のひとつです。
と言うことで今回は久々にメールやお手紙を書く場合の言い回しを少しだけご伝授いたしましょう。

ご無沙汰していた方への書き出し、つまり冒頭文で一番頻繁に使われるのが、
How have you been?(お元気でしたか?)
また、それにlately をつけてHow have you been lately?(最近はどうですか?)
くだけた相手なら、Long time no see 【久しぶり!】。
これはもちろん会話でも応用できます。

また誰でも口に出す、「あっという間よネェ」というフレーズは
The time flies.
時間が飛んでいく感じで、「光陰矢の如し」と訳されていることが多いですね。

こうやって書き出し部分を決めたあとは、相手のことを気遣って、
I hope you are doing well (健勝であると思っています)
I am sure you have succeeded in doing your business. (仕事がうまく成功していると確信しています)
hopeでもthink でも好きな動詞を自分の気持ちに合わせて使うといいですね。
私のお好みはこのI am sure です。相手を元気付けている感じがして、よく使います。

さて、あまりにご無沙汰していたため、もし相手が自分のことを覚えていなかったら、これほど寂しいものはない!
ちょっとでも不安を覚えたなら、まずは自分と相手との関係を再度確認させておきましょう。
自分のことを書く前に相手とどのように出会ったか付記しておくと、相手もきっと懐かしくなってくれるはずであります。
I am Taro. We met at the party organized by the Hilton Hotel in London three months ago.
(太郎です。僕たちロンドンのヒルトン主催のパーティーで3ヶ月前にお会いしましたよね)
I am Machiko and hope you remember me playing tennis with you in Hawaii last summer.
(マチコです。去年の夏、ハワイでテニスをいっしょにしましたよね)

なんて調子です。「なるほど!ああ彼/彼女か・・」と思い出してくれたら、そこから再び、交流がスタートするはずです。
次回はこうやって旧交を温めあうためのきっかけ作りに必要な表現を取り入れたメールやお手紙のフレーズを続けてけお教えしたいと思っています。
ではでは!!See you next!!
何かご質問やご意見があればどしどし承っております。
何でもおっしゃってくださいませ。


石橋眞知子(いしばし まちこ)
エッセイスト&プロデューサー
学習院大在学中から深夜放送のパーソナリティとして活躍。
シカゴ・ノースウエスタン大学で日本語講師。オックスフォード大学留学。
異文化コミュニケーションやマナーをテーマに執筆やエッセイ、そして講演会などで活躍している。
現在の執筆活動の拠点は産経新聞「ビジネスアイ」。日曜版5面「女の本音・男の本音」、木曜版1面「よのなか万華鏡」を執筆、その視点にはたくさんのファンから絶賛を浴びている。
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