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第8回 キャッシュフロー計算書に挑戦してみよう
-営業活動によるキャッシュフロー(直接法)-
今回から、I.営業活動によるキャッシュフローを完成させていきます。まずは、直接法によるものから作成してみましょう。
ここからは、損益計算書の情報も必要となってきます。


営業活動によるキャッシュフローは、文字通り、本業によってどれだけキャッシュを生み出すことができたかを見るものです。
では、直接法でのI.営業活動によるキャッシュフローを作成していきましょう。

「直接法」によるキャッシュフローは、営業収入、仕入支出、一般経費支出により構成されます。
しかし、あくまでキャッシュの出入りがベースになりますから、損益計算書と混同しないよう注意しましょう。
例えば、「営業収入」は、=売上高 ではなく、売上高から売掛金など売上債権の増加額を差し引く(まだ、キャッシュになっていない)、または、売上債権の減少額(売掛金をキャッシュで回収)、といった計算で求めます。
では、今回の例で、数式を書き込んでいってみましょう。
- 営業収入
[M4]: = G35 - ( I4 + I5 )
売上高から受取手形と売掛金の増加額をマイナスしたものです。 - 原材料又は商品の仕入による支出
[M5]: = -( G39 + I6 )+ ( I19 + I20 + I22 )
売上原価に棚卸資産の増加額(本例では、マイナス)を加え、
支払手形、買掛金と未払費用の増加額(まだ現金支出していない)を調整。 - 人件費の支出
[M6]: = SUM ( G45 : G48 ) ・・・・・・給与、法定福利費など支払額(=支出) - その他の営業支出
[M7]: = -( SUM ( G41 : G44 ) + SUM ( G49 : G53 ) ) - ( I7 + I8 ) + G52
販売費、管理費の支払額(=支出)に
前払費用、貸倒引当金(=支出)、
これに減価償却費(現金収支ベースでは支出ではない)を加えたもの - 小計
[M8]: = SUM ( M4 : M7 ) ・・・・・・ここまでで小計を取りましょう。 - 利息及び配当金の受取額
[M9]: = G56 ・・・・・・営業外収益(=収入) - 利息の支払額
[M10]: = -G57 ・・・・・・営業外支出(=支出) - 法人税の支払額
[M11]: = -G62 + I23 - 損益計算書上の法人税等(=支出)から未払法人税等の増加額を減じます。
最後に
- 営業活動によるキャッシュフロー [M12]: = SUM ( M8 : M11 ) ・・合計を求めます。
以上で、I.営業活動によるキャッシュフローが完成です。
さあ、ここまできたら、前回までのII投資、III財務活動のキャッシュフローと合わせ、キャッシュフロー計算書を完成させてしまいましょう。

【図4】は、結果を記載したものですが、以下の内容を加えてあります。
[M29]: = M12 + M20 + M27
[M30]: = F3 ・・・ 貸借対照表上の現金及び現金同等物の前期末残高です。
[M31]: = M29 + M30
これで、完成。
[M31]: 現金及び現金同等物期末残高は、貸借対照表の[G3]に一致します。
次回は、間接法でやってみましょう。
経営コンサルタント 谷田貝 敏紀
[2009年1月30日 掲載]
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