![]()
第7回 キャッシュフロー計算書に挑戦してみよう
-財務活動によるキャッシュフロー-
今回は、III.財務活動によるキャッシュフローを完成させます。
元のデータは、「投資活動・・・」と同様に、貸借対照表の増減結果中心になります。
ただ、ひとつだけ、ここに無い数字が使われます。
第5回に掲載した損益計算書の一番下に、こっそり書いておいて、何の説明もしていませんでした。
実は、そこに、利益処分として、
[G64]:配当金「1,000」と記載し置いたのです。つまり、利益の中から支出しているのです。確認しておいてください。
では、III.財務活動によるキャッシュフローを作成していきましょう。

「財務活動によるキャッシュフロー」は、借入、返済。株式や社債の発行による資金調達ならびに償還などを記載します。
営業活動や投資活動を進めるために、どの程度の資金が調達され、返済したかが示され、企業の資金需給の余裕度あるいは逼迫度がみえてきます。

では、今回の例で、数式を書き込んでいってみましょう。「投資活動・・・」同様、数式は簡単です。
- 短期借入金の増加(減少)額 [M23]: = I21
・・・短期借入金の増加額つまり収入なのでプラスにします。 - 長期借入金の増加(減少)額 [M24]: = I25
・・・長期借入金の増加額 (=収入) - 社債の増加(減少)額 [M25]: = I26
・・・社債の増加額 (=収入) - 配当金の支払額 [M26]: = - G64
・・・配当金の支払額(=支出)
最後に
- 財務活動によるキャッシュフロー [M27]: = SUM ( M16 : M19 )
・・・合計を求めます。

以上で、III.財務活動によるキャッシュフローが完成です。
損益計算書上には現れない、キャッシュの動きがここに表現されていることがお解かりいただけると思います。
次回は、I.営業活動によるキャッシュフローを加え、キャッシュフロー計算書を完成に向かわせます。
経営コンサルタント 谷田貝 敏紀
[2009年1月9日 掲載]
関連記事
- 第6回 キャッシュフロー計算書に挑戦してみよう-投資活動によるキャッシュフロー-
- 第7回 キャッシュフロー計算書に挑戦してみよう-財務活動によるキャッシュフロー-
- 第8回 キャッシュフロー計算書に挑戦してみよう-営業活動によるキャッシュフロー(直接法)-
記事についてのご質問・ご意見ご要望など、お気軽にお問い合わせください。



