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第3回 まずは、損益分岐点を・・・グラフにしてみよう(1)
前回の結果をグラフにしてみましょう。
その前に・・・
前回、「損益分岐点[R3]は、読者諸兄が自力で埋めてみてください。」としておきましたが、大丈夫でしたか?
損益分岐点[R3]の数式は、
= ROUND ( O6 / ( 1 - O4 / O3 ) , 0) です。
“ROUND“は、必須ではありませんが、実務的に比率、構成比等を求めるときは、使用する習慣にしておいた方が良いと思います。
では、今回の本題、損益分岐点グラフに挑戦です。
≪読者独白≫グラフは視覚的、直感的な要素が重要です。プレゼンテーションなどには、このビジュアル性が非常に有効で、エクセルという道具は、極めて簡単にグラフを作成してくれます。
しかし、内部資料、特に意思決定のための情報として利用する場合は、この簡単さ故の落とし穴もあることを理解して使うよう心がけましょう。見せ方によっては、判断を誤らせる要因となる可能性も含んでいるのです。
・・・だから短い紙面の中で、グラフ機能を紹介するのは好きではないのですが、今回は敢えて・・・
さて、気を取り直して・・・
先に結果(【図1】)をご覧ください。 5種類のデータ系列を持つグラフです。
今回は、数あるエクセルのグラフの中で、「散布図(データポイントを折れ線でつなぐ)」を選びました。損益分岐点グラフには、単なる折れ線グラフよりは、適切だろうと思います。

では、【図1】のグラフを作成するための下準備をしましょう。

【図2】の前回の結果から、グラフ用のデータを作ります。
散布図の特徴として、データ系列ごとにXの値、Yの値を定義しながら作成する必要があるので、まず、【図3】のような表を作成します。

売上高線は、
座標1(0 , 0)-座標2(480000 , 480000)-座標3(720000 , 720000)・・・
損益分岐点グラフの売上高線は、45°で、右肩上がりの線を引きます。(【図1】濃い青色線)
今回は、1系列につき、3座標で作成しました。座標3の720,000は、X、Yの最大値を示すための値で、実売上高を単純に1.5倍した値にしました。その結果、グラフにおける実売上高の座標が、グラフ全体の3分の2くらいの位置に表現されます。
固定費線は、
座標1(0 , 181860)-座標2(480000 , 181860)-座標3(720000 , 181860)・・・Yの値がずっと同じ、つまり水平な直線(【図1】濃い緑色線)・・・という具合です。
同様に、総費用線、損益分岐点売上高、現在の売上高についても対応する座標を示す値を探して、【図3】の表の中に埋め込んでみてください。値がどこからくるかわかりますよね。
総費用線だけは、少し解説しておきます。
まず、変動費。変動費は、売上高に応じて変化しますから、 [売上高]×[変動比率]。つまり、【図2】[P4]の値を使います。
これに固定費を加えたものが、総費用線です。
したがって、総費用のY座標の値
[W8] : = W3 * $P$4 + W6
[X8] : = X3 * $P$4 + X6
となります。なお、$P$4(【図2】参照)は、変動比率(変動費÷売上高)です。
ここまでの準備ができれば、あとは、ビジュアル。次回グラフを描いてみましょう。
経営コンサルタント 谷田貝 敏紀
[2008年8月28日 掲載]
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