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エクセルでできるIT経営

第1回 ターゲットは損益計算書と貸借対照表

「エクセルでできる・・・」シリーズ、今回で第4フェーズに入ります。
第1回の「仕事に生かす上で、こんなことが簡単に」、第2回の「少しだけ、マクロを”カジって”みよう」、第3回の「あまり見かけないけどこんな機能あったんだ」と、続いてきましたが、今回は、エクセルのテクニックから少し離れてみようと思っています。
ターゲットにするのは、損益計算書と貸借対照表。
そこで、本シリーズでは、「エクセルvs 数字」を、より具体的に取り扱います。

図1 損益計算書

シリーズ前半は、図1の損益計算書を使って、いろいろと考えてみます。
後半は、この損益計算書に貸借対照表を加え、キャッシュフロー計算書を作るところまでをトライし、エクセルを経営に役立てる試みを行ってみたいと考えています。

会計データは、過去の出来事の集大成なのですが、実はそこに、未来を読む貴重な情報が散りばめられています。
エクセルを使いこなし、出来るようになりませんか。

まず、損益計算書(図1)を確認してください。何ら難しいテクニックはありません。使われているのは、足し算引き算とSUM関数。あとは、列幅等の飾りつけを少々。エクセルのテクニック的には基礎編です。

実際には、読者の皆様は、自社の生のデータに置き換えて、今回のシリーズは読み進めてみてください。

つぎは小手調べに、損益分岐点を算出し、グラフを作ってみます。
会計には、制度会計と管理会計があるのはご承知の通り。ここで示しているのは制度会計上の損益計算書、すなわち、[収益]-[費用]=[利益] という図式です。

これを[売上高]-[変動費]=[限界利益]という考え方に置き換えるところから始めます。さきほど紹介した損益計算書に少し手を加える作業からです。

図2を見てください。
[B]列から[F]列までが、さきほど紹介した損益計算書です。これに[H]~[L]列を追加しました。
読者の皆様の中には、既に社内の会計システムで、仕訳の段階から変動費、固定費を分けて管理されている方もおられるかと思います。(会計システム的には、より望ましい形といえます。)
その場合には、[H:I]列は不要。直接[K:L]列に正しいデータを入力することで完結します。

今回は、比率(%)で入力する形をとりました。表を確認します。
[H]列・・・直接入力欄(書式は、“%”です。)
[I]列・・・[I4]数式=1-H4(以下、[I29]まで同様)
つまり、固定費の比率は、(1-変動費の比率)としています。
[K]列・・・[K4]数式=ROUND(F4 * H4,0)(以下、[K29]まで同様)
[L]列・・・[L4]数式=F4-K4(以下、[L29]まで同様)

各合計行、利益行については、適宜計算式を入力(本文では省略させていただきます。)

図2 損益計算書を変動費・固定費に分解

さて、ここまでできれば、損益分岐点をつかむのは簡単です。
次回もこの損益計算書を元に進めますので、保存しておいてください。

経営コンサルタント 谷田貝 敏紀
[2008年6月26日 掲載]


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