 社長 田淵氏は以前のシステムをこう語った。
「旧システムでは1ヶ月の売上しか見えず、当然営業も過去の実績を見ることができません。過去の情報が知りたければ、紙で保存された情報を探すしかなかったため顧客の状況を把握できていませんでした。営業のレベルアップや業務効率化のために、在庫管理や顧客管理などの流れを見直さなければこの不況下を乗り切れないと考えました。」
効率よく業務を遂行するうえで、懸案の一つになっていたのが受発注処理の流れだった。「数値に基づくリアルタイムな経営」というコンセプトをかかげ、過剰な在庫を減らす、紙のムダをなくすなど改善を図った。
「在庫チェックはほとんどしていなかった。」と語る社長 田淵氏。商品管理を徹底し、現状の棚卸金額1.2〜 1.3ヶ月を2年後には0.7ヶ月、不良在庫0というシビアな目標を立て、実践している。「毎月のデータから死蔵・滞留している商品を判断し、在庫を持たないようにしました。逆によく出る商品や季節商品、定番商品なども分析し、適正な在庫を持つようにしています。」(同氏)
在庫削減と同時に、受発注処理にかかる時間の短縮や紙データの削減を図った。「受注の段階で在庫や発注残がわかるため、現場に確認する必要がなくなり、顧客への納期回答が短縮されました。発注も手書きの伝票をFaxで送信していたのですが、自席で情報を入力、そのままFax送信できます。人が過分に動くから時間のロスが生じる、ミスも生じる、必要以上に紙も無駄になるのです。」(同氏)受発注処理において、業務の正確性とスピードの向上を実現している。 |