過去の映像資産の再活用を実現するとともに、
Ub!Pointを活用した新たな研修スタイルの導入で、
多忙な研修医の負担を軽減。
社団法人地域医療振興協会様 導入事例
全国33の医療保険施設を運営し、医療を通じて地域の振興を推進する社団法人地域医療振興協会様(以下、地域医療振興協会様)。Ub!Pointは、各地区を結ぶコミュニケーションツールとして、また、多忙な研修医がいつでも、どこでも、時間に余裕がある時に学習できるツールとして、役立っています。
[ 2007年7月26日掲載 ]
| 導入事例概要 | |
|---|---|
| 業種: | 医療 |
| ソリューション: | オンデマンド型動画配信システム |
| 製品: | Ub!Point |
大都市圏で医師過剰が叫ばれる一方、山間部や離島といった地域では、日常の医療を担う医師もままならないといった地域間での医療の不均衡が深刻な社会問題になっています。
地域医療振興協会様は、こうした地域医療の問題を解消するため「地域医学知識の啓発・普及」「地域保険医療の調査・研究」「地域保険医療の確保・向上」を活動の3本柱とし、医学生の研修活動の支援、医療情報の提供、山間部や離島といった地域への医師の斡旋など、地域医療に対する意欲と実績を持つ医師が中心となって活動しています。
| 課題と効果 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | 研修、講習会などをビデオ撮影しているがその後活かされていない。 年々増加する研修会のコストを削減したい。 |
研修のビデオ映像をインターネットでどこからでも見れるようにし、各地で共有・活用。 | ||
| 2 | 医療現場では患者対応に追われ、知識向上のための時間的余裕がない。 | インターネットを通じて、いつでも、どこでも学習できる環境が整備され、地域に関係なく同じレベルでの学習が可能に。 | ||
| 3 | 人材育成にあたって、中央と各地方に点在する職員との格差を解消したい。 組織が急激に拡大し、職員相互のコミュニケーション不足が生じてきた。 |
Ub!Pointによって、ひとりひとりがノウハウを形にし広く伝えることができる可能性を自覚し、距離・地域・部署を越えた結びつきを強めた。 | ||
導入の背景
蓄積された映像資産をいかに研修で活用するかが課題

江本 誠貴氏
社団法人 地域医療振興協会 公益事業部 地域医療研究所 地域医療情報センター センター長 内科医師
地域医療振興協会様は、平成17年度に協会のITインフラを整備し、コミュニケーション支援、遠隔医療支援、遠隔教育支援の推進を目的に、地域医療情報センターを設置されました。そのなかで、富士通が基幹ネットワークをはじめ、グループウェア、テレビ会議システムをお手伝いさせていただいた際、蓄積した映像資産を活かすツールはないかとのご相談を受け、Ub!Pointをご提案。デモをご覧いただいたところ、高い評価をいただき、導入にいたりました。
「それまでにも動画に関しては、施設の紹介ビデオをインターネットでストリーミング配信するといったことはしていました。また、協会の知的財産をすべてビジュアル化したい、というトップの意向があり、研修などを開催した折には必ずビデオで記録していたのですが、活用するすべがなく死蔵したままになっていました。Ub!Pointは、動画配信にしろ、コンテンツ作成にしろ、非常に使い勝手がよく、利用者側の操作もシンプルで簡単です。動画ストリーミングだけでなく、マニュアルや教材など幅広く使える点にも大きな可能性を感じました。」(江本氏)

堀江 裕之氏
社団法人 地域医療振興協会 公益事業部(兼)地域医療研究所 研究員
「医療現場では患者さん優先ですから、決められた日時に全員が研修に参加するといったことは困難です。当日参加できなかった医師が、後から研修内容を参照できるシステムが切望されていたのですが、Ub!Pointはそういった要件にぴったりでした。」(堀江氏)
活用シーンおよび導入効果
オープンなコンテンツ、繰り返し学習、参加型コンテンツへ 自然に広がる利用者

地域医療振興協会様において、Ub!Pointはインターネットでだれもが見られるオープンなコンテンツと、視聴にはID、パスワードが必要なコンテンツに分けて運用されています。
オープンなコンテンツは、協会のPRや情報開示に活用、各施設の案内や医療技術の紹介、公開シンポジウムなど広く一般に公開されています。一方、ID、パスワードを必要とするコンテンツは会員向けの機関誌、協会内の出来事を伝えるビデオニュースのほか、研修医を対象とした教材がメインとなっています。
Ub!Pointでは、コンテンツの使い分けもシンプルで、簡単な設定で運用できます。
協会では、平成15年、地域医療専門医の育成を行うために地域医療研修センターを設立しました。その教育カリキュラムに、昨年からUb!Pointによる教材が加わり、多忙な研修医でもインターネットがあれば、いつでも、どこでも、時間に余裕のあるときに知識の向上を図ることが可能になりました。教材の内容は、地域医療やEBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づいた医療)の基礎を名郷氏が解説しているもので、そのうち12本は必修となっているそうです。

名郷 直樹氏
社団法人 地域医療振興協会 公益事業部 地域医療研究所 地域医療研修センター センター長
「カリキュラムの教材は、集合研修や一般講義をビデオ撮影したものの再利用ではなく、私がPowerPointや資料を使いながらカメラに向かって話すという方法で新たに作っています。カメラの前で話すことに慣れているというのもありますが、とにかくUb!Pointは、こんなに楽に作れるのか、というくらい簡単で、1本30分くらいの教材を昨年1年間で30本ほど作りました。カリキュラムは、グループワークやディスカッションなど、多様な研修スタイルから構成されていますが、しゃべるだけの講義は、どんどんUb!Pointにしていきたいですね。私が講義に行けないところでも活用しているようですし、一度収録すれば毎年使えますから、非常に重宝しています。また、繰り返し復習ができるUb!Pointのおかげなのか、昨年の研修医のレポートは、格段に内容がよくなっているので、成果は着実にあがっているのではないかと思います。」(名郷氏)
一方、地域医療情報センターでは、だれもが手軽に情報発信できるコミュニケーションツールとして職員全員にUb!Pointを活用してもらおうとコンテンツ作成を競うコンテストを開催、3ヶ月の間に70ものエントリーがあったそうです。
「地域の歴史や名産を紹介したものから資産運用法まで、バラエティに富んだコンテンツが寄せられました。やはり、こちらから一方的に情報を提供するだけでは利用されないということが、こうした試みを通じてわかりましたし、Ub!Pointの活用法について、多くのヒントをもらいました。」(江本氏)
その後、職員の中から、自発的に自分たちのノウハウをかたちにしようといった動きも出てきているといいます。ひとりひとりがもっている知識、スキルを簡単に見えるかたちにし、みんなで共有できるUb!Pointは、人と人とのつながりをどんどん広げていきそうです。
今後の展望
生き生きと活動している医師の姿を伝えるために
今後の展望について、江本氏は次のように語ります。
「2005年9月に導入して以来、試行錯誤しながらコンテンツの充実と利用の浸透を図ってきましたが、これからが本格的な運用フェーズといえます。コンテンツの体系化をはじめ、人事システムや研修プログラムと連携し、人材育成に役立てていく予定です。また、医療機器のマニュアルとしても活用したいですね。医療機器メーカーがUb!Pointでマニュアルを作ってくれると助かるんですが……(笑)。」
また、メディアでも頻繁にとりあげられているように、いま、医療現場における人材不足は大きな問題です。離島や山間部といった地方はとくに深刻で、人材確保が困難な状況にあるといいます。そういった中で、協会の活動のPRにUb!Pointをもっと活用したいとのこと。地元と密着し、生き生きと活動している医師たちの姿を伝え、地域医療に対する関心や研修医のモチベーションを高めていかねば、とおっしゃいます。
「施設の紹介でも堅苦しいものになりがちなので、たとえばご当地のグルメガイドのように、楽しく各地域のよさをアピールして、そういうところで働きたいと思ってもらえるようなコンテンツ作りが必要ですね。」
最後にUb!Pointへの要望を伺いました。
「機能的には非常に満足していますが、携帯端末でも使えるようになったら、さらに利用シーンが広がるのではないかと期待しています。たとえば、ベッドサイドで研修医や看護士がその場で参照できるマニュアルのような使い方が考えられますし、患者さんへの案内などにも利用できるのではないかと思います。」と、江本氏はUb!Pointの可能性に大きな期待を寄せられました。
【営業からの一言】 富士通株式会社 医療システム統括営業部 堀越 亮太
これまで地域医療振興協会様には、主に電子カルテ等の医療情報システムを中心にご提案、サポートさせて頂いておりました。その中で、医療業界全体の医師不足や、へき地医療における人材育成の拡充が急務というお話を伺う機会が多く、富士通として何かお役に立てることはないかと、考えておりました。そのため、社内の教育系ソリューション部門と協力して提案したUb!Pointが、地域医療振興協会様の人材育成やコミュニケーション支援などのITインフラとして幅広く貢献している様子を拝見したときは、大変嬉しく思いました。今後とも、医療情報システムのみならず、医療業界全体の課題解決のお役に立てるよう、富士通グループの総力をあげ、ソリューションをご提供していきたいと思っております。
【社団法人地域医療振興協会様 法人概要】
| 本部所在地 | 東京都千代田区平河町 |
|---|---|
| 会長 | 高久史麿 |
| 理事長 | 吉新 通康 |
| 設立 | 1986年5月15日 |
| 認可 | 厚生労働大臣 総務大臣 |
| 正会員 | 1,528名(平成17年2月17日現在) |
| 賛助会員 | 団体 50、個人 9名 |
| ホームページ | 社団法人 地域医療振興協会 地域医療振興協会様 遠隔教育システム(eラーニング:Ub Point) (注)オープンなコンテンツはこちらからご覧いただけます。 |
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