油研工業株式会社様
誰がやっても同じ作業品質の維持が可能
-100%のバーコード化で庫内作業を単純化-
[2005年3月3日 掲載]
| 導入事例キーワード | |
|---|---|
| 業種: | 製造 |
| ソリューション: | 物流(庫内業務) |
| 製品: | LOMOS/在庫管理 |
| 課題と効果 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | 庫内業務でのいくつかの例外作業が作業効率を落していた | 倉庫管理パッケージ「LOMOS/在庫管理」を利用することで作業の効率化、単純化ができた | ||
| 2 | 作業員の流動化に対応し、作業の単純化が求められていた | |||
油研工業株式会社様は、昭和31年に設立され、油圧専業の国内トップメーカーとして産業機械の重要補機である油圧機器、油圧システムを海外まで広く提供されている。主力製品の短納期化を目指し、セル生産の組立ラインを新設されたり、早くから中国など海外に進出されている。最近では、生ゴミ圧縮分別機、自動切くず圧縮機等環境対応商品も開発するなど積極的にビジネス展開されている。今回、物流センターでの倉庫内業務を効率化・単純化するためシステムを再構築された。
導入の背景
誰でも簡単に使え、同じ作業品質が維持できるシステムを目指す
油研工業 株式会社 様の物流センターには、相模事業所と袋田工場(茨城県)で製造した油圧機器製品や外注先から仕入れた製品が集められ、ここからお客様へ出荷される。工場間の製品の移動もこのセンターを経由して行われている。物流センターでの全体の扱い品目は12000点あり、そのうち4000点の在庫を保管している。1日の梱包数は400箱、トラック便数は入出荷それぞれ4トン車でほぼ4便あり、月々の扱い個数は15万個にもなる。
このように取扱い製品数が多いなか、一部ある部品類や外注製品がバーコード化されていなかったり、入庫時に同じ製品を2カ所に置き、ピッキング時に探し回ったりの作業が効率を落していた。また、庫内業務を一部外注作業者に依存しておりそのメンバー交代が有っても短時間で習得し、作業品質を維持する必要があった。
システムの概要
無線ハンディターミナルを活用したシステム
物流センターでの庫内業務の流れとシステムの概要については、下図のとおりである。本社の基幹サーバから送られてくる入出荷データが物流センターのサーバを経由して無線ハンディターミナルに転送される。作業者は、無線ハンディターミナルを利用して、入荷、入庫、ピッキング、出庫、梱包、出荷作業を行う。作業は、受入指示書や出荷指示書にあるバーコードを無線ハンディターミナルで読み取ることでやるべき作業を確認しながら、また、作業結果を確認しながら進める。例えば、入荷時には、受入指示書のバーコードを読めば、その製品をどこに格納すべきかが無線ハンディターミナルに表示される。ピッキング時には、出荷指示書のバーコードを何枚か(何枚読ませるかは作業者の判断)読ませると、1枚の動線を意識したピッキングリストが印刷されるので、ピッキングリストを見て棚に行き、製品のバーコードを個数分読ませながらピッキングを行う。違う物を読ませると警告音が鳴りミスを防止する。梱包時は、出荷指示書のバーコードと現品のバーコードを読ませて、チェックをしながら箱詰めするとともに、その箱に入れた梱包明細ラベルと送り先ラベルが作られる。
このシステムは、倉庫管理パッケージ「LOMOS/在庫管理」をベースに構築された。ほぼ、パッケージのまま活用されているが、本社にある基幹サーバとの通信処理の部分と荷物追跡調査のために梱包実績を一覧で表示する機能などを追加開発された。
業務の流れとシステムの概要
導入の効果
作業が標準化され、誤納防止に効果絶大

辻 浩二氏
油研工業株式会社 生産部情報システム課
「以前のシステムでは、部品類など製品コードが採番されていないものについて例外作業が発生していましたが、LOMOSは、自分でバーコード化できるので、倉庫内のものはすべてバーコード管理でき、作業が標準化できました。LOMOSは、複数ロケーション管理もでき、動線を意識したピッキングリストの作成で無駄な動きが少なくなり、記憶で棚を探し回るようなことはなくなりました。システムの操作も簡単になり、新しい人がきたときの教育も1~2日程度で済みます。以前は2~3週間かかっていたと思います。」と生産部情報システム課の辻氏はシステム導入の効果を語る。「100%バーコード化したことで、誰が作業しても誤納防止と、管理精度の向上も図られました。また、作業が単純化されたことで、2004年より倉庫業務を全面アウトソーシングしましたが、委託先でもこのシステムを継続使用し短期間での安全移行が出来ました。」
今後の展開
調達物流が今後の課題
「お客様からの短納期要求が非常に強いため、全社としてリードタイム短縮が課題です。 そのため、調達部品のリードタイム短縮のために、部品在庫を管理して、JITのようなかたちで工場に納めるような機能まで物流システムに取り込むといったことも考えられます。VMI(注)といった調達物流の改善が1つのテーマです。」と今後の展開を辻氏は語る。
棚卸しを6か月ごとの「全品棚卸し」から1か月ごとの「循環棚卸し」に変え、棚卸しのための業務停止を少なくするなどの工夫もされている油研工業 株式会社 様の物流システムは、全社のリードタイム短縮に向け今後も発展されることでしょう。
(注)VMI :Vender Managed Inventoryの略。自社内の在庫管理を、納入業者にスペースを提供して、納入業者に行わせる方式。
【会社概要】
油研工業株式会社
- 代表者: 代表取締役社長 江木 正夫
- 設立: 昭和31年
- 本社: 神奈川県綾瀬市
- 売上高: 173億円
- 従業員数: 480名
- 事業内容: 油圧製品の製造・販売
- ホームページ: 油研工業株式会社ホームページ
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