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株式会社メディシン様

病気の予防に貢献することが使命
-事業展開を見据え原価管理を徹底-

[2004年 掲載]

株式会社メディシン様は、昭和51年の創業以来、主に「ジェネリック医薬品」(注1)の卸業を営まれてきたが、平成7年ごろより、環境衛生改善事業にも取り組まれ、水による殺菌システムや空気の脱臭・浄化・除菌システムの開発に傾注されている。この新しい事業の採算性をきちんと把握し、経営の方向を見定めるために、今回、アフターフォローも含めた原価の把握ができる販売管理システムを新規に構築された。

(注1)先発品(新薬)の特許消滅後に上市される同じ成分・規格、同じ薬効の製剤であり、先発品と比較して安価な医薬品

インフルエンザが流行れば儲かることに良心の呵責

石田 勝
株式会社メディシン 代表取締役

「薬屋は病気が流行らないと儲からない」のは、当然のことではあるが、それを「許せない!」と長年思っていたのが、メディシン 様の石田社長である。「心の隅にインフルエンザが流行ることを願う気持ちがあることが自分自身許せない。そんな仕事を一生やるのはやりがいがない。病気にかかってしまえば薬は貴重であるが、そもそも病気にならないようにすることはできないか。」(石田社長) との思いから始めたのが環境衛生改善事業(MS事業)であった。「最初の3、4年はデータとりに終始し、販売してはまた裏付けデータとり。」(石田社長)といった状況で、軌道に載せるまでの苦労は並大抵ではなかったと思われるが、それを乗り越えたのは、「許せない」思いと「21世紀は予防医学の時代」という長年、医療業界に携わってきた石田社長の先見性にあった。

空気と水で環境改善

近年、O157に始まり、SARSなどウィルス発生の事件が相次いでいる。こういったウィルスの感染を防ぐためにも衛生環境への関心が高まっている。メディシン様は、特に、水と空気に着目して、衛生環境改善商品を販売されている。従来の水による殺菌システムは、殺菌剤自体が有毒であったり、有毒ガスが発生する危険があった。メディシン様の提供する弱酸性水(スーパー次亜水)による殺菌システムでは、有毒ガスの発生の心配はなく、幅広い菌に効き、残留性もない。弱酸性水自体は既知のものであるが、メディシン様は、それを大量で安価に生成する装置を開発された。また、空気については、独自に開発した吸着剤により150種類の臭気に対応できる脱臭システムとオゾンを用いない安全な殺菌システムを持つ新世代の空気清浄機を開発された。この6月にオフィスタイプを新しく発売し、喫煙対策からも注目されている。

メディシン様の営業方法は、状況に応じた提案型営業である。例えば、設備を提案するにあたり、能力を100%活かせるように、人の動線、臭いの発生場所、空調の位置、部屋の間取りなど、どこに何を設置すれば一番効果が高いかを検討して提案されている。

目に見えない経費を徹底的に管理

尾関 伸彦
株式会社メディシン MS事業部 企画開発課

「これまでは、伝票を発行しない経費については管理されていませんでした。」とMS事業部 企画開発課の尾関さんは語る。特に、販売後のメンテ費用が把握されていず、保守料金でペイしているのかどうかもわからない状態であった。このため、販売管理システムに、顧客管理機能を追加し、日々の作業報告書と連動させて、修理費、保守費、消耗品費などを管理するようにした。この結果、1つの現場に対してどのくらい経費がかかっているかきちんと管理できるようになった。こうすることで、事業の採算性を正確に掴むことが可能になり、今後、何を改善すべきかが見えてくるようになった。

構築にあたっては、「医薬品のように、商品を仕入れて売るだけではないものですから、システム構築の担当者に業務をわかってもらうのが難しかった。」(尾関氏)という。 医薬品事業部向けのシステムをベースに開発したが、顧客ごとの原価管理については少し構築費用が嵩んだようである。しかしながら、経営の実態を把握し、経営判断を的確に行うために、今後、大きな役割を果たすと思われる。

MS事業部販売管理システム入出力構成

医薬品事業部のシステムも一新

門田 明子
株式会社メディシン 経理・総務担当

新規構築したMS事業部の販売管理システムと同時に、医薬品事業部の販売管理システムもオフコンからパソコンベースのシステムに一新した。「以前は、売上入力は、私のような内勤者がやっていましたが、今回のシステムでは、直接、営業員が入力することになり、随分楽になりました。」と事務全般を担当されている門田(モンデン)さんは語る。

今回のシステム導入で、コンピューターは、特定の人が使うものから全員が使うツールとなった。これは、「多くの人員を抱えないためには、コンピューターが必要」との石田社長の考えによる。年配の方には、入力操作などへの抵抗があったようであるが、「パソコンを使えない人は必要ない」と宣言し、年齢、男女に関係なく覚えることを義務づけた。その代わり、毎週土曜日には無料の研修会(自由参加)を開催した。

アイデアと企画力でさらなる発展

石田社長の経営の基本は、アウトソーシングである。「あまり、施設と人を抱え込むと危ない。いつ何時、すばらしいものが出てくるかわからない。できるだけ身軽にして、技術、ときには人の頭脳も借りて、いつでも方向転換がきくようにしておく。」(石田社長)というのがメディシン 様の経営方針である。

石田社長は、医薬品のサラリーマンから身を起こし、病気の予防を生涯の使命と確信し、水と空気を使っての室内環境の改善事業を発展させた。「たえず、こうありたい思っていると、目の前をチャンスが通ったとき掴むことができる。まだまだ、世の中には埋もれているものはある。」という石田社長のアイデア力・企画力は、社会貢献への使命感から湧き出るものではないだろうか。

営業からの一言(株式会社広工山上マネージャー

今回のシステムの特徴は、以下のとおりです。

  1. 営業部門と業務での二重入力が無くなりました。
  2. 実績データをCSVに落し、営業にフィードバックし自由にデータの二次加工を行って貰えるようにしました。
  3. 従来の商品コート゛を医療薬価コード変換し載せ替え、将来の医薬ネットワークに接続する基礎が出来ました。
  4. メーカーへの自動発注のシステム化が出来ました。

今後は、両システムの操作精度の向上を諮ること、外部からの侵入に対するセキュリティ対策、情報サーバの構築と営業携帯端末(PDA)との受注テ゛ータ受信、送信等が課題です。

【会社概要】

株式会社メディシン

  • 本社: 広島県福山市
  • 代表者: 代表取締役 石田 勝
  • 設立: 昭和51年
  • 売上高: 7.5億円
  • 従業員数: 21名
  • 事業内容: 医薬品卸売業、弱酸性水のプラント企画販売、衛生用空気清浄機の販売、調剤薬局経営
  • ホームページ: 株式会社メディシンホームページ

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