株式会社ヨシケイ福山様
厳選食材に笑顔を添えてお届け
-販売仕入管理システムをオープンシステムで再構築-
[2004年 掲載]

ヨシケイ福山様 本社
株式会社ヨシケイ福山様は、夕食材料の宅配業として、1979年の設立以来、宅配食数は、1980年に5000食、1984年に10000食、1995年に15000食、1999年に20000食と順調に業績を伸ばされている。BSE問題など「食」に対する信頼が薄れるなか、そういったことを逆に糧としてお客様を増やされている秘訣と今回、再構築された販売仕入管理システムの効果について伺った。
食材仕入へのこだわりと face to faceの営業

住吉 正光氏
株式会社ヨシケイ福山 専務取締役

吉岡 隆光氏
株式会社ヨシケイ福山 商品部 部長
「利便性、経済性はもちろんのこと、それ以上に重要なことは安全性です。産地を明確にし、食材を安心してご利用頂くことが重要です。そのことを営業が個々にお客様に伝えて支持される客層を増やしています。」と専務取締役の住吉氏は語る。「BSEの問題があっても売上が落ちない、お客様が減っていないのは、先んじて、安全な食材を探し続けてきた結果です。」(同氏)
ヨシケイ福山 様は、ヨシケイ開発株式会社 様のフランチャイズとして運営されていて、料理メニュー自体は、ヨシケイ開発株式会社様で決めているが、仕入れる食材の7割程度は、各フランチャイズの判断で決めて仕入れている。この独自に仕入れるところが他社との差別化部分である。
実際、ヨシケイ福山様は、厚生省で認可されている添加物であっても、ヨシケイ福山 様が安全性に疑問と思われる保存料、着色料、酸化防止剤、甘味料などの36品目を排除することをメーカー、業者と申し合わせている。
こだわりは、安全ばかりでない。「安全とおいしさが仕入れの2本柱です。」と商品部 部長の吉岡氏は語る。「例えば、鶏肉ですと、日南鶏と大阿蘇鶏と料理別に分けて仕入れています。普通の業者では、1坪に80~90羽押し込めて育てていますが、弊社と取引のある業者は、1坪40~50羽で育てています。開放的で、太陽の光を浴びてごく自然な形で育てています。メニュー毎に最適な部位、最適な厚さ、脂の有無など適したものを使用します。同様に、他の食材でも、仕入ルートをいくつか持っています。」(同氏) 食材の情報は、自社のバイヤーが独自に調べたり、グループ内に持つスーパー(全国8店舗)との月々の会議から得たり、現在取引している業者からの提案、あるいは業界新聞や雑誌から集めている。こうした、こだわりの食材をパンフレットにし、100名以上の販売員「ヨシケイレディ」が個々にお客様に説明・紹介することで、ヨシケイファンを地道に獲得されている。
一連の業務の流れと業務の管理

東 哲也氏
株式会社ヨシケイ福山 総務部 次長
お客様にメニューブックを配布し、その注文を営業が集め、コンピュータに入力・集計し、仕入先に発注する。入荷した商品をメニュー毎にセットし、営業がお客様宅にお届けし、集金もさせて頂く。というのが一連の業務サイクルである。5週間前に本部から料理メニューが届けられ、4週間前までに業者から食材の提案・見積りを受け、メニューコース別に売上に対しての仕入価格が何%になるか前週のデータを基にシュミレーションし、仕入価格を決める。1週間前にお客様からの注文を締め切り確定数とし仕入先に発注する。
月次決算は、締めてから1週間~10日後にまとめる。売上の前年対比を拠点毎に出力し、減っているのはなぜか、増えているのはなぜかを月々の経営会議で検討されている。「増える減るは、販売員(ヨシケイレディー)のモチベーションに依存する部分も大きいです。新商品をご案内するとき、お客様への声のかけ方で大きく売上が異なります。」と総務部 次長の東氏は語る。
業務の流れとシステム概要

システム導入前の課題と導入後の効果

若林 芳子氏
株式会社ヨシケイ福山 総務部 システム課 係長
業務が拡大するにつれ、業務の効率化が求められてくる。最初のコンピュータの導入は1986年でオフィスコンピュータであった。その後、大きな変更もなく活用されてきたが、以下のような問題が目につくようになってきた。
- 元帳への転記が手作業で二度手間となる作業が発生している。
- データの蓄積ができていないため、過去との対比が不可能。
- 分散管理のため、倉敷地区のデータは翌日でないと見れない。
今回、オープンシステムで販売仕入管理システムを再構築し、上記の課題を解決したほか、以下のような効果も得られた。
- データ加工・参照の応用が広がり、人件費を削ることができた。例えば、仕入れの場合、経験のある専門の人がいないとできなかったが、これまでのデータがあれば、 専門の人の頭脳を頼らなくてもできるようになった。
- 前年と比べての毎月、毎週の売上比較や着目した商品の仕入価格の推移などの分析資料が簡単に提示できるようになり、営業戦略に活かせるようになった。例えば、営業の主任は、10人ほどの販売員の指導をしているが、10人の動きをみた適切なアドバイスがだせるようになった。
- パソコンの導入当時は、「機械は信用できない」とか「メールが届いたかどうかわからない」などの偏見や使い始めに起きる問題があったが、パソコンに慣れると面白さも分かり情報の共有もできてきた。ある部署だけの情報でなく、みんなが知れるようになった。
「システム構築で苦労したのは、応答時間の確保とデータベース回りです。」と総務部システム課 係長の若林氏は語る。構築後は、応答も速く順調に稼働している。今後は、「携帯電話・インターネットで注文ができるように考えています。また、食に関する情報を基に安心・安全をお伝えし、お客様の食のお手伝いができたらと思います。」(同氏)
ヨシケイ福山 様の順調な業績は、食材の仕入れや個別の営業といった強みばかりでなく、社内業務をきちんと管理されていることが支えになっている と言えるのではないでしょうか。
「競合は、外食、コンビニなど食材を扱うすべてです。」とおっしゃる住吉専務。夕食材の宅配業では、全国的に見れば、もっと規模の大きな競合他社もいるなかで、広島県東部・岡山県西部地区で圧倒的なシェアを持つヨシケイ福山 様は、「原価率を下げて儲けるのではなく、お客様の支持を集めることが第一です。」(同氏) という先を見据えた経営で、今後も発展されることでしょう。
今回のシステムはオフコンからパソコンサーバを使ったクライアントサーバ型のシステムへのリプレースでした。オフコンの入力操作性の良さを残しつつ、パソコンのGUIでシステム構築する要望があったため、入力操作面ではかなり使いやすいシステムに仕上がっています。また、大量の過去実績データをデータベース化し、過去実績を分析し注文に生かしたり、仕入価格をシミュレーションし取引先との価格交渉に活用できます。申込書で、1週間に2万枚・領収書で1万2千枚を発行するなど大量のデータを扱うため、特にレスポンス確保に重点を置いて開発しました。今後はインターネットをキーワードに、Webや携帯電話を利用した注文やメニュー確認、Webを利用した取引先との見積、発注データのEDI化といったシステムを提案していきたいと考えております。
【会社概要】
株式会社ヨシケイ福山
- 本社: 広島県福山市
- 代表者: 代表取締役社長 岡崎 雅廣
- 設立: 昭和51年
- 売上高: 26億円
- 従業員数: 195名
- 事業内容: 夕食材宅配業
- ホームページ: 株式会社ヨシケイ福山ホームページ
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