株式会社 広島三次ワイナリー様
特産ぶどうにこだわり祝宴ワイン作り
-ノンカスタマイズ型パッケージで基幹システムをスピード構築-
[2003年 掲載]
株式会社広島三次ワイナリー 様は、広島市から高速バスで北へ80分の三次市東酒屋町にあり、官民共同出資の第三セクター方式で、透き通る青空の下、自然の恵を活かしたワイン造りを営まれている。今回、株式会社広島三次ワイナリー 様は、業務の効率化とスピードアップを目的にPOS端末のレベルアップと基幹システムの再構築を行われた。
地元にこだわった商品づくり

佐々木 英司氏
株式会社広島三次ワイナリー 総務課課長
株式会社広島三次ワイナリー 様は、三次市、三次農協、ぶどう生産者、観光協会所属の市内企業22社、全44団体(者)が出資者となり、「やすらぎといこいの場の創出による新しい地域文化の創造」をめざして、第三セクターとして平成6年にオープンし、今年(平成16年)で10周年を迎える。年間約200kl(720mlのワインボトル換算で約28万本)を主に小売店から消費者に販売されている。主力商品としては、「黒い真珠」と呼ばれる「三次ピオーネ」を原料とし、フルーティーで飲みやすい甘口タイプの「三次ピオーネ(ロゼ)」や、ぶどうの皮にある旨味成分を引き出した樽香漂う辛口タイプの「三次シャルドネ(白)」などがある。「ピオーネ」は、巨峰とマスカットを交配させた品種で、巨峰より粒が大きく食味、品質とも絶品である。「三次は古くからピオーネの産地として名を馳せてきた経緯があり、この特産品をさらに活かすためにワイナリーを建設し、ピオーネぶどうを食した時の芳醇な味わいがするワインを造るため当初は苦労したようです。」と総務課課長の佐々木氏は語る。特産ぶどうのワインはもちろん、併設するバーベキューガーデンや喫茶店で使用する食材も地元にこだわったものである。
即座の対応が可能に

木田 智彦氏
株式会社広島三次ワイナリー 総務課
「入館者を売上に結びつけるには即座の対応が必要です。状況によって特典案内などの館内放送により購買意欲のアップを図るとともに、バス(団体客)の入込みがあれば客層集計をレジで行い、一般客とは別に売上を即座に確認します。」(佐々木課長)以前はPOS端末からフロッピィでその日の売上を吸い上げ、オフコンサーバに集約し集計していたが、現在は、POS端末とパソコンサーバがLANで結ばれ、売上状況が随時にパソコンから参照できるようになっている。このため、常に状況を把握した即座の対応が可能になった。
「ワインに対する流れを見るにしても印刷しなければわかりませんでしたが、画面上で即座に確認できます。また、日をさかのぼり売上個数や在庫の確認ができるようになり大変便利です。」と総務課の木田氏は語る。
パッケージをそのまま利用
今回のシステム構築は、パッケージ「奉行シリーズ」をそのまま活用し、どうしても必要な部分だけ追加開発を行った。「以前のシステムは、独自に作ったにもかかわらずそのメリットが出ていませんでした。帳票にこだわったものでしたが、パッケージが出力する帳票でも慣れればスムーズに活用できるようになりました。」(木田氏)構築期間は3ヶ月を要したが、それは、追加開発した営業支援機能のためである。営業支援機能とは、営業担当者が取引先の旅行会社へ訪問する際に必要なもので、観光バスあたりの売上額など取引先との交渉に必要な資料作成機能である。
システム概要は、下記のとおりである。売上処理は販売課(売店)バーベキュー課(喫茶店含む)で「商・蔵奉行」を使用した。試算表(B/S、P/L)の作成などの会計処理は、「勘定奉行」を使用している。

さまざまな面で導入効果
売上状況が随時把握できるようになった以外にも、いくつかの効果がでている。
- バーベキューガーデンの場合、電卓を叩いて仕訳伝票を記入していたが、この手作業がなくなり締め処理作業が早くなった。
- 前のシステムでは、金券、現金が分かれず現金額を算出する手間がかかっていたが、瞬時に計算できるようになった。
- フロッピィの取扱いでのトラブルがなくなった。以前は、トラブル時に一取引ずつ手打ちをしていた。
- すべての課において同じ操作画面になったので、トラブル等が発生した場合でも社内の人間同士で対応できるようになった。また内部異動があったとしてもすぐに使える。
- パソコンは、毎日の売上集計以外に、資料作成、ラベル作成、のし作成にも活用できている。
- 売上関連の資料作成時に、帳票の数字を再入力することなく、データを転送できるようになった。
使わない機能にこだわらない~システム構築の考え方~
パッケージをそのまま使えれば安上がりでいいが、業務に合わない部分がでてくることが普通である。広島三次ワイナリー 様では、「業務の特殊性は削除し、パッケージに考え方を合わせました。」「以前のシステムは、特殊性を重視して作成してもらいましたが有効活用されていなかったため、年1回しか使わない機能は、運用でカバーするほうがいいと考えました。」(木田氏)という考え方でシステム構築を行った。「商・蔵奉行」と「勘定奉行」の連携など手作業の残る部分はあるが、「費用対効果を考えれば十分役立っています。」(佐々木課長)ということである。
取材をさせて頂いてから、毎夜、ワインを飲むのが楽しみになりました。ロゼの「ピオーネ」は色といい、祝宴の食前酒に最適ではないでしょうか。少し冷やして飲めばさらに「お・い・し・い」!
【会社概要】
株式会社 広島三次ワイナリー
- 代表者: 代表取締役 竹重 博樹
- 所在地: 広島県三次市
- 売上高: 7億4000万円
- 従業員数: 35名
- 事業内容: ワインの製造・加工販売、地域特産品の販売、バーベキューガーデンの経営など
- ホームページ: 株式会社 広島三次ワイナリーホームページ
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