必ず売れる!ゲリラ・マーケティング in 30days

ジェイ・C・レビンソン、A・ローテンスレーガー(著) フォレスト出版
世界1400万部突破のシリーズ決定版!お金をかけずに売上を10倍にする方法を伝授します。
サマリー
【1】
小さな会社のマーケティングは、大企業のものとは違う。原則の一部は同じだが、細部が違う。小さな会社が成功するために必要なのは、全方位マーケティング、すなわちゲリラ・マーケティングだ。
いろいろなマーケティング手法を知りながら、顧客が獲得できないとしたら、それは個々の手法のどこから始め、どのように一貫性を持たせたらいいのかがわからないからだ。これでは行動に移らない。
行動するには、まず心構えから身につけることだ。市場に対して常に臨戦態勢をとることを、自分に言い聞かせるところから始めるべきだ。
「マーケティング活動を通じて、顧客や見込客にどれだけ認識を深めているのか?」このことをいつも自問すべきだ。あなたの顧客や見込客が見聞きする、あなたの行い、言動のすべてが対象だ。
もちろん、あなただけではダメだ。社員全員が、いつもマーケッターのように考え、行動しなければ、効果は期待できない。
【2】
会社経営というのは、商品を作り、効率よいサービスを提供してさえすればいいのではない。といって、パンフレットや看板、パッケージのことだけ考えればいいわけでもない。
目標達成のために、これらの活動や手順を、どのように組み合わせ、活用したらいいのかを、いつも考えねばならないのだ。活動のすべてが、ミッション・ステートメントと結びつけられねばならない。
ターゲット、すなわち「誰があなたから製品を買ってくれるのか」「なぜ買ってくれるのか」を理解すべきだ。そして顧客や見込み客との関係を築く。これらすべてを考えねばならない。
そして、計画の進捗を管理する。つまり、ビジネスで成功するためには、マーケティングこそが何よりも優先されるべきものだということを、かたときも忘れてはならないのだ。
【3】
ゲリラ・マーケティングの心構えをさらに高めるために、以下を念頭におくべきだ。
- 自分に何ができ、何ができないのかを知る
- 楽しみながら、マーケティングを行う
- 絶えず、新しいマーケティングスキルを学ぶ
- 他の業務とマーケティングを融合させる
- 社員全員を巻き込む
重要なのは、顧客とのあらゆるコンタクトを重視する姿勢だ。顧客の喜ぶ顔を見ることこそが、あなたのゴールと考え、それを最優先することだ。
さらに、絶えず目と心の両方を開き続けることを自覚して欲しい。そのためには、以下のようなことも必要だ。
- 専門家の助けを求める
- 本やメルマガ、ウェッブ、セミナーで学ぶ
- 自分の活動を記録し、それを他の社員と共有する
マーケティング精神は、顧客や顧客ニーズ、そしてそのニーズを満たすことに焦点を当てることで、はじめて強化されるものなのだ。
【4】
自分がどこでビジネスを行うのかを見極めることも重要だ。あらゆる人に、あらゆるものを提供することはできない。どこでプレーしないかを知ることは、プレーすべき場所を知るのと同様、重要だ。
マーケティングは、出費ではなく投資だ。20万円を投じてハガキ・キャンペーンを行い、結果30万円の利益が出ればコストはゼロだ。効果のないマーケティングこそが「支出」だ。ゲリラ・マーケティングでは、適切な投資が最高の見返りをもたらしてくれる。
マーケティングの心構えを維持するには、以下を忘れないことだ。
- 人との出会いを欠かさず、ネットワークを築くこと
- 出会った人との関係を断ち切らないこと
- マーケティング活動をつねに見直し、記録し評価すること
- 計画を作成し、あなたの有益な指針として用いること
成果を得られるかどうかは、あなた自身のマーケティングに対する態度や姿勢にかかっている。健闘を祈る。
コメント
本書は、小さな会社のマーケティング「ゲリラ・マーケティング」の実践にフォーカスした本だ。何を、どのタイミングで行えば、売れるのかを、順を追って丁寧に紹介している。
もともと「ゲリラ・マーケティング」シリーズは、アメリカで10年以上も前に発刊され、ブレークした。とは言え、内容は今も全く色あせておらず、そのまま活用できるものばかりだ。
日本でも、そのうちのいくつかが数年前に紹介され、ベストセラーになった。絶版になった後も「伝説のマーケティング本」として、古本市場で高く取引されてきた。
そんなシリーズの中で、最近発刊されたのが本書だ。特徴は、毎日一つ実行すれば、1ヶ月ですべての手法が実行されているような工夫がなされていることだ。
勉強熱心な人ほど、頭でっかちになってしまい、身動きがとれなくなりがちだ。本書はそれを織り込んで、実行しやすさに比重を置いて書かれている。
このシリーズの価値は、小企業向けであることだ。残念ながら、ビジネス関連ノウハウは、大半が大企業向けに作られている。マーケティングも例外ではない。
結局、小さな会社は大企業向けのノウハウを、独自にアレンジして使わざるを得ない。そのため、思うように効果が上がらなかったり、必要以上にコストがかかったりしている。その点、本書は、はじめから小さな会社の経営者や起業家を対象にしている。
もちろん、大企業の担当者にもお勧めだ。そもそも、大企業といっても、担当者は部署単位で活動していて、予算も権限も限られているはずだ。だから、本書にあるゲリラ的な手法こそ、担当者にとって即役立つノウハウとなるはずだ。
記事提供:藤井 孝一/ビジネス選書&サマリー
