中途採用者の賃金を合理的に決めるには?
Q
当社では新卒採用とともに適宜必要に応じて中途採用を実施しています。数度の採用面接により能力を判定し、自社の賃金制度に基づき賃金を決定しますが、なかなかしっくりといかないことが少なくありません。中途採用者の賃金を合理的に決めるにはどうしたらよいでしょうか。
A
賃金制度が確立している会社でも中途採用者の賃金を適正に決定することはなかなか容易ではありません。採用対象者の能力、前職における賃金や労働市場における需給関係などいろいろと考慮する必要があります。最も重要なのは本人の能力であることは言うまでもありませんが、数度の採用面接だけで能力や実力を適正に把握し、賃金を決めることは非常に困難です。ましてや緊急な必要性に迫られている場合などはどうしても高めになってしまう傾向があり、在籍者との調整がうまくいかないということがしばしば起こります。
このような事態を避けるために能力や実力が判定しにくい入社当初は、やや低めの仮基本給を定め、試用期間満了後に他の社員との比較や人事考課などを行い、その結果を基にして確定賃金を決めるといういわば2段階方式で賃金を決めることです。採用時にこのような取り扱いを労働契約書や雇入通知書などで提示して説明すれば、十分に納得が得られるものと思われます。
本採用後、仮賃金が確定賃金より低いときは、入社時に遡って差額を支給します。逆に、仮賃金が確定賃金より高かったときは、原則としてその差額を調整給とし、徐々に以後の賃上げの際に解消していきます。
人事労務コンサルタント・社会保険労務士 金子 賢一
[2005年4月1日 掲載]
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