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人事制度改革、成功のポイントとは

Q

当社では経営環境の変化に対応すべく、賃金・評価制度の見直しを検討しています。人事制度改革を成功させるポイントを教えてください。

A

経営ビジョン、期待人材像を明らかに


まず、経営トップが中期・長期的経営ビジョンとそれを実現するための期待される人材像を明らかにし、従業員ひとり一人にしっかりと伝えることです。ここから人事制度の改革はスタートします。

他社の成功事例は参考程度にとどめる

人事制度の改革をする場合、大企業など他社の成功事例を模することがありますが、それが貴社に適合するとは限りません。他社の成功事例はあくまで参考にとどめ、同様の制度を導入しようとするときは、よく咀嚼し、自社に合うように構築し直すことが大切です。

従業員を巻き込んで取り組む

改革には会社の一体感が重要です。従業員からみれば、経営参画意識といえばよいでしょうか。新制度の企画・立案から導入についてはプロジェクトチームを立ち上げるなど人事担当部門だけでなく現場の社員を巻き込んで取り組んでいくべきです。

新制度は運用を重視し、シンプルに

新制度自体が複雑であると中小企業の場合は運営部門である人事部門の事務能力の問題もあり、うまく使いこなせ場合が多いのが実情です。できりだけシンプルで一般従業員が容易に理解できる制度作りを心掛けてください。せっかく導入した立派な制度でもうまく運用できなければ絵に画いた餅です。運用を重視したシンプルな制度設計を行うとよいでしょう。

柔軟性をもって走りながら改善する

はじめから100満点の制度を期待してもうまくいかないことが多いです。多少細かい部分には目をつむって60点位(最低水準)を確保し、ここから3年間で80点を目指すようにしましょう。80点に達する頃には現在とは経営環境が変わっているかもしれません。
大企業はともかく中小企業では、よいと思ったらすぐにでも変更できるくらいの柔軟性が必要となります。もちとん経営トップが恣意的に運用するのは困りますが、いったい何のために人事制度があるのかを考えながら実行する姿勢が求められます。したがって運用の幅のない硬直的な制度は適切ではありません。

人事労務コンサルタント・社会保険労務士 金子 賢一
[2003年11月 掲載]


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