入院した病院により入院料は違うのか
Q
病院に入院した場合に病院によって室料が違い、健康保険の一部負担金のほかに料金を請求されますがなぜでしょうか。
A
健康保険で取り扱う入院料は、保険の適用がある病院(保険医療機関)であればどこでも同じです。もし室料について保健医療機関の間で違いがあるとすれば、室料の差額徴収の関係であると思います。
最近の傾向として患者が個室を希望することが多いので、各医療機関では特別の病室(個室若しくは2~3人程度の小部屋)を用意しています。この特別の病室の室料は各医療機関によって異なりますのでこれを利用する場合には個々に定められた室料と健康保険の入院料(特定療養費)の差額が入院患者に請求されるのです。(俗に「差額ベット代」といわれています)。つまりこの差額部分は、保険給付の対象にはならず、そのまま自己負担になります。
また、実態として個室や2~3人程度の小部屋以外でも病院経営の都合上、病院施設協力費や入院介護の世話料などといった名目で実質的な差額ベット代を徴収している医療機関が少なからずあります。これは、健康保険で医療機関に支払われる医療技術料や看護料などが大変低く抑えられていて高価な医療機器のリース料や看護婦・事務員などの人件費、病院建設資金の返済などから算出すると病院経営が成立しにくいといった理由からきています。
このような実状を考え、入院時の突然の高額出費に悩まないように生命保険会社の医療保険や医療特約を付保しておくべきでしょう。
人事労務コンサルタント・社会保険労務士 金子 賢一
[2002年3月10日 掲載]
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